楽天市場で3980円を越えたら一律送料無料化というユーザー大喜びの神改革がなぜダメなのか?公正取引委員会がなぜ独占禁止法で動く?について
楽天の一律3980円以上で送料無料化計画
楽天が3月から商品購入が3980円を超えた時点で送料を一律無料化にする!という計画を発表
しかし、これに一部出店者による任意団体「楽天ユニオン」は22日、公正取引委員会に楽天の規約変更が独占禁止法に抵触するとして、調査を求めた模様
これについて思う事は色々あるので考察をまとめていこう
公正取引委員会とは?
内閣府の外局として、内閣総理大臣の所轄の下に設置される合議制の行政委員会の事
外局(がいきょく)とは、日本政府の内閣府または省に置かれる、特殊な事務、独立性の強い事務を行うための組織。内部部局(本府または本省)と並立する地位を有するもので、合議制の委員会と独任制の庁の2つに大別
うん?(;´∀`)合議制じゃない独任制?
独任制(どくにんせい)とは、行政機関などが一人の人で構成される制度であり、大統領、知事などが独任制に当たる
別名、単独制ともいう。逆に複数の人で構成される機関を合議制
ほう(;゚Д゚)という事は、まとめると・・
楽天市場の送料無料に対し、内閣府の中、あるいは外(庁・行政委員会)だけど、総理並の権限を持った複数の人(行政委員会)、あるいはたった一人の独任制の権限を持って、一律送料無料化はおかしいんじゃないか?と独占禁止法の観点から切り込んだ訳ですね・・なんで?って話です
独占禁止法とは?
独占禁止法(どくせんきんしほう)または競争法(きょうそうほう)とは、資本主義の市場経済において、健全で公正な競争状態を維持するために、独占的、協調的、あるいは競争方法として不公正な行動を防ぐことを目的とする法令の総称ないし法分野
簡単に言ってしまえば・・
事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすること
これ、今回の3980円を払った際に一律送料無料化というプラットフォームである楽天の言い分に対して出店側が凄く有利に思えます
しかし・・ポイントは以下の点が条件であるという事
- 市場メカニズムが正しく機能している事
- 事業者は自らの創意工夫によってより安くて優れた商品を提供できる事
- 消費者がニーズに合った商品を選択することができる事
- 事業者間の競争によって消費者の利益が確保されること
このベースに沿った上で、事業者(出店側)が自主的な判断で自由に活動できるようにする事。このような考え方に基づいて競争を維持・促進する政策は「競争政策」という訳ですが・・
果たして、今の楽天、今までの楽天市場のスタイルが、この市場メカニズムが正しく機能しているか?と言えば、残念ながら、楽天市場事態が消費者のニーズに答えているとは思えません
つまり、楽天は今欠陥システムで運営されてる という事です
そこで、まず市場メカニズムを正しく機能させるための一律送料無料化とも考えられる理由について
消費者から見る楽天市場の問題点
楽天の問題点をヘビーユーザー目線から語るとこうなります
- 統一されていない見にくい(醜い)ページフォーマット
- 違う店舗で購入するたびに送料がかかる
- 同じ商品なのに店舗によって価格差がピンキリ
- 送料詐欺問題
- 楽天で購入したのにAmazonから送られてくる
だいたいこんな感じの中で、もっとも楽天を使う気になりにくいのが、店舗別の送料負担や発送元不明の問題
仮にAmazonから発送された場合は、店舗がAmazonのプライム会員なら、倉庫発送でまるまる送料が浮くため、出店側が本来ユーザーが払う必要がない送料を懐に入れて稼ぐという詐欺を行っている事をユーザーは知らないし、知らないまま損をしているという・・送料に関する闇は深い。しかし、それらはユーザーと店舗の問題で起きているため、楽天は一切関与していない
しかし、クレームは楽天に届くという問題から、個別店舗が送料でやりたい放題やれる現状の状態が全体のサービスとしての信頼を落とす原因となるのであれば、商売の場を提供するプラットフォームとして、その送料問題を改善する事こそが楽天ユーザーが利用を控える一因を鋭く改善する事になるため
はっきりいって個人的に消費者として有り難いサービス改善だと思う・・とここで私は勘違いに気づいて大幅に以下の記事を修正しました(;^ω^)3時間が無駄になった
3980円以上払えば店舗をまたいで買っても送料無料!じゃなかった・・が!
私はこの3980円以上購入すれば一律送料無料!というのが、楽天市場内のショップで共通かと思ってましたが・・どうやら1店舗ずつ送料無料のラインを3980円に統一しましょうって話であって、我々商品者にとっては、結局、買い物する店舗別に無駄な送料が取られる問題は変わらないので(ヽ”ω`)ガッカリ
ただ、今楽天は出店者の物流業務を請け負うサービス「楽天スーパーロジスティクス(RSL)」という物流センター開設、倉庫管理システムの開発やラストワンマイルのドライバー確保にも力を入れているようで、出店者が楽天の倉庫に荷物を預ける=送料や配送に関するバックアップは楽天が受け持つ流れを目指してる模様
つまり、日本版Amazon=楽天市場
他店の商品を買い物かごに入れて、3980円以上の買い物は一律送料無料!が実現できる可能性は多いにあると言えます
お店は在庫を楽天倉庫に預けておくだけ、楽天が発送や配送を代行し、それにまつわる顧客トラブルも楽天がスムーズに対応できるようになるだけじゃないんです!
今まで消費者側は一店舗ごとの送料無料のラインに振り回され、欲しい物以外のものを無駄にそのお店で買うか、あるいは納得できない無駄送料の請求に泣き寝入りしてました。また、それと同時に、購入見込み客を逃したショップにはおこぼれ(あわせ買い)の利益が発生するチャンスもありませんでした
しかし、発送・配送する商品を楽天が倉庫で管理するという事は、どのお店で何をいくら選んでも、ユーザーは最終的に合算で3980円以上購入すれば一律送料無料!と考えて、A店で2000円、B店で2000円 というように、一つの店舗だけじゃなく楽天市場内の別の店舗にも客が流れるようになっていきます
楽天に出店する全てのお店にとって、集客の流れの悪さを改善し、新規顧客の来店の恩恵がある事を意味します
ま、まだでしょうけど、すでに倉庫や物流部門への投資も始まっている以上、絵空事ではない将来性をユーザーは楽しみに待ちましょう( ̄ー ̄)ニヤリ
楽天が一律送料無料化にした場合の店舗側のデメリット実はほぼない
大半は送料無料のバランスがうまくできているショップが多く、製品にその価格を最初からこみこみで利益を出しているので、見習うべき成功例はいくつもあると思うし、楽天側は出店側にそういうプラットフォームの利用ガイドをこれから行っていくと思う(価格設定等商売下手向け)
つまり、この一律送料無料化で一番ぎゃーぎゃー騒ぐのが、送料詐欺と呼ばれる、送料で利益を出している業者だけです
今の楽天の大きな動きとして、事前に悪質な店を締め出す対策に力を入れつつあり、楽天側が「罰金を課す」「強制退店をさせる」といった強硬策に出るケースも増えてきた模様もあり、それがまた一部出店者による任意団体「楽天ユニオン」という謎の団体を生み出した要因かもしれませんが・・
楽天に寄せられるクレームの多くは送料や発送に関するトラブルが多く、楽天に問題があるというより出店してるお店側の問題という事もあり、お店の質の調査も改革の争点でしょうね
楽天は携帯市場を見据えてユーザビリティの方向へ
楽天に関するユーザーの意見を真摯に受け止めれば、「もう少し使いやすく」「Amazonのような」といった形で、楽天というサービスを利用するお客様を大事にする事が最も重要な事
それができなかったモデルケースがZOZOTOWN
正直、私はzozoスーツの頃のzozotownは嫌いではなかったです
ZOZOTOWNは最初、スマホで採寸して3Dモデルを作り、既製品が合わない人に、自分の体型にあったオーダーメイド製品を安価で提供するための採寸グッズ、ZOZOスーツという、とても斬新かつ、長い目で見ればとても有用なサービスを提供していたのですが・・
いつの間にか、ネームバリューを利用して投資家を募り、リアルアパレル業界の出店が集まるプラットフォームと化して、そのネームバリューを高める目的で社長の露出が増えて投資家が引き始め、逆にブランド価値が下がって店舗が離れてしまった
本当は一番最初のオーダーメイド、モデル向けの既製品ではなく、一人ひとりにフィットした服の提供という理念を大事にしてればね・・
(ジーパンに当て布などもなく破れやすく作ってて品質も悪かったのも潜在的に顧客離れした理由)
それと同様、楽天市場で3980円以上購入で一律送料無料化という改革は、出店側にはとても厳しい変化の反面、プラットフォームの利便性と将来的な利用者増大を考えれば、ちゃんとした店舗側に最大のメリットをもたらすための布石であり
腐った膿を取り除く作業に入った という印象です
- 同じ商品なのに価格差が数万単位で違う
- 似たような商品なのに店舗をまたぐと別途送料がかかる
- そもそも送料のルールが店舗ごとに違う(1商品ずつかかる等)
- そもそも送料に関するトラブルやクレームが多い
これから楽天が携帯事業に参入するという事は、楽天に出店しているお店側にとって、新規顧客の獲得の最大のチャンス!それも、携帯事業から楽天市場への導線も作りやすくなるため、リアルタイムのモバイルからの注文も今まで以上に増加するのは明白
しかし、今の商品購入における各店舗レベルでの送料トラブルやクレームを抱えたままだと、母体である楽天市場というプラットフォームの信頼性がなくなってしまい集客が失敗し、それは出店している店舗にも影響がでてくる懸念が残っている
こんな状態で、新しく携帯事業に参入すると、せっかくポイントが貯まるから!とお金を使いやすい環境の楽天市場というプラットフォームに客が流れても「これなら〇〇バシのほうがいい!」「買い物はAmazonでいいわ!」「auペイで」というようにせっかく携帯事業で契約するユーザーが増えても、楽天市場全体での商品購入機会を損失してしまうという訳です
2~3年前ならいざ知らず、今のAmazonってどうですか?使いやすいですか?
何を検索しても☆5の中華製品に検索汚染され当たりかはずれかわからないものの出品がが増えてます
じゃ、楽天はどうか?と検索すると同じ製品がまったく違う高い金額で出店されています
一例として最近購入したこちらの製品
追記:色んな使い道を楽しんでおります
Amazonで25980円(送料無料)で購入しましたが、同じショップが楽天にもありました
※赤〇はIPHONE用のライトニングコネクタを選んだという意味です
同じ製品、同じショップで、29300円(税込み)と約3000円も差がありますね
ま、これはいいんですよ(;´∀`)同じショップで多少の差があるだけなので・・問題はこれ
ちなみにこれは上記画像でみたらわかるとおり、注文した物よりもグレードが高いタイプですが、私が購入したショップでは50120円なのに、他の店では約16万円ですよ?しかもそれに送料を取る!?Σ(゚Д゚)
これってどうなんでしょうね?そのテンポのページを見に行って色々考えてしまいます
注文が入ったら安く出してる店から買って送る転売業だけでもぼろい商売になりますからね(取り寄せ表示にしとけば在庫あるなし関係ない)
さて、ここまで読んできた人ならもうだいたい想像つくんじゃないでしょうか・・今までの楽天市場が機能不全でぶっ壊れていて問題山積みの状態だったのを治そうとしたらこの騒ぎですよ?
楽天市場にいちゃもんつけたいのは誰?
大きな目線で見れば、楽天もこれから国内で携帯事業を行っていく事業者なので、公正取引委員会は 事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすること を見守らなければいけない立場です
そのために楽天市場の中の改革において、ネット購入の消費者がより快適な利用が可能になるために、店舗別にかかるユーザーの送料負担(※将来的な目標)、一製品事にかかる無駄な送料を無くす事で、ユーザーの購入店舗の偏り等が一切なくなり、楽天市場に参加している多くの他の店舗へキャッシュポイントが増えていく事になります
これは適正料金で健全な店舗運営をしている出店側にとっては、今まで導線が断たれていた潜在的な客層が流れてくる事になるのだから
健全な改革とも言える訳です
(※一律3980円が高いのか安いのかは話し合いが必要かもしれないけど)
そこに水を差したのが、公正取引委員会、内閣府の外局の庁や行政委員会で、大統領や知事並の権力を持つ単独の一人の権限か、あるいは複数人の合議制の場の決定か・・いずれにせよ、その極少数が、より消費者が利用しやすくなる環境に変える事を阻止するのかい?という謎の動き
それを嘆願した一部出店者による任意団体「楽天ユニオン」とはなんでしょうね?
参考:https://rakuten-union.com/ ※見てみたけどこんなので動く公正取引委員会って・・
そういえば、行政委員会って検索したら普通に経団連でてきて草 政治って畑の土を育てるより雑(国民を馬鹿にしてるのかな?)
大きな目線で見れば、楽天はこれから国内で携帯事業を行っていく事業者なので、事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすること を見守らなければいけない
公正取引委員会が大きな消費者目線での独占禁止法という矛盾に気づけば、国内3キャリアしかない携帯事業に楽天が参入する事を間接的に足止めして阻止しようとする事事態が、独占禁止法に抵触すると思う部分もあるけど、そこを判断できるのも公正取引委員会しかないのであれば
もはやチェック機関の機能不全ですね、経団連や大株主の鶴の一声で?┐(´д`)┌ヤレヤレ
文句があるなら裁判で決着つけようじゃないかって誘導は・・(勝てない仕組み※そらゴーンも飛ぶわ)
いや~今回も知らない政治用語と意味の勉強になりましたね~という記事 ( ̄ー ̄)ニヤリ (゚Д゚;)ベンキョウダッタ
個人的に思うのは、長い目で見れば楽天は携帯事業で利益が出始めれば、絶対市場の利用者も倍増する!もともと楽天利用者は楽天ポイントが生活で貯まりやすく、そのポイント還元で利用率が高い(楽天カードマン!)
これが今後は携帯ユーザーの月々の支払で貯まるポイント制度と結びつく事で商品だけじゃなく、旅行やホテル業等、もともと楽天と提携していた事業の利用率も大幅に上がるだろうし、その場合、楽天市場の出店希望も増えるからその誘致のために、支援措置として出店側の負担を減らすのも考えるだろう
ま、楽天が目指してるのが日本版Amazon(倉庫)だけど物流も同時に確保というのがさすがは日本イズム!って感じだよね(問題点がわかってる)
一方で、すでに携帯事業をしていたり、後付けで物販マーケットを整備している他のキャリアにとって、携帯事業+物販マーケット&倉庫&物流&ホテル・旅行等提携事業を持っている楽天は伸び幅がわからない脅威の存在
その足を引っ張るために、改革の揚げ足を取る戦略を国が取るって・・ほんとこの国は・・(ヽ”ω`)しかも世間が違う不安を抱えていて、気づきにくいこのタイミング・・
7payのように圧力に屈しないで頑張ってほしい(。-人-。) あとUIも変えてくれ、あれは見にくい(醜い)
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