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知って得する!Bluetoothの3.0と4.0の違い

「Bluetooth対応」という表記とその規格「3.0」「4.0」という点で接続できるかどうか?なんて考えていると大きな間違いです。3.0から4.0へ・・これはバージョンの違いではない!知って損なし、規格別のプロファイルやあなたにあったお得なBluetooth機器の見分け方。Amazonでの性能チェックが楽しくなる事間違いなし!
知って得する!Bluetoothの3.0と4.0の違い

Bluetoothの規格と性能の違いを覚えよう

  • ver1.1
    Bluetoothが普及したバージョン
  • ver1.2
    2.4GHz帯域の無線LAN(11g/b)との干渉対策
  • ver2.0
    「EDR」対応ならver1.2の約3倍のデータ転送速度(最大3Mbps)
  • ver2.1
    ペアリングが簡略化。バッテリー寿命を最大5倍延長できるSniff Subrating機能(=省電力モード)
  • Ver3.0
    従来の約8倍のデータ転送速度(最大24Mbps)を実現。電力管理機能を強化し、省電力化を向上
  • Ver4.0
    大幅な省電力化を実現する低消費電力モード(Bluetooth Low Energy=BLE)に対応、 通信速度1Mbps

こうやってみるとわかるのが、3.0→4.0の規格だけバージョンアップではなく
省電力を強化しその変わりに速度を捨てた・・という利用用途の大きな違いがでてますね
これがBluetoothの規格を選ぶ上で重要なポイントになります

電波到達距離「CLASS」?

  • class1
    電波強度 100mW
    到達距離 最大100m
  • class2
    電波強度 10mW
    到達距離 最大10m
  • class3
    電波強度 1mW
    到達距離 最大1m

Bluetooth対応機器の説明に、最大接続距離として10m、100mとかの表記がありますね。これが電波到達距離なんですが、何も考えず、距離があったほうがいいんじゃないか?と100mを選んでみたけれど、あんまり意味なかったみたいです(笑)
Classが異なる機器同士の場合、電波到達距離の短いClassに合わせてつながるらしい
※例:Class1に対応しているBluetooth®ヘッドセットと、Class2に対応しているスマートフォンを接続した場合、スマートフォン側のClass2に合わせて電波到距離は「10m」

Bluetoothを選ぶならプロファイルも見落とすな!

Bluetooth対応!・・といっても接続する機器同士が
同じプロファイルに対応していることが重要です。
以下の簡略表記も覚えておきましょう

  • DUN
    携帯電話・PHSを介してインターネットにダイヤルアップ接続
  • FTP
    パソコン同士でデータ転送
  • HID
    マウスやキーボードなどの入力装置を無線化
  • OPP
    名刺データの交換などをおこなう
  • HSP
    ヘッドセットと通信
  • HFP
    車内やヘッドセットでハンズフリー通話
  • A2DP
    ヘッドフォン・イヤフォンに音声伝送
  • AVRCP
    AV機器のリモコン機能(再生、一時停止、音量調整など)

※ここにあるプロファイル以外にもあります
例えば、車の中でスマートフォンをハンズフリーで利用したい場合
接続するBluetooth対応のイヤホンマイクがHSPに対応してなければ、Bluetooth接続を試みても
あれ?どうして接続機器に表示がでないんだ?
なんて事になる訳です
気をつけないと、安物買いの銭失いをやらかしそうですね・・

Bluetooth4.0だけの特殊なプロファイルが熱い!

1.0→3.0までとはちょっと進化の肌色が違うBluetooth4.0ですがこちらはやはり特殊なようで
他の規格で利用できるプロファイル以外にも様々なものが利用できるようになっています。

  • Battery Service Profile
    バッテリー残量情報を提供
  • FMP
    見失ったデバイスを探す
  • TIP
    時刻の修正
  • ANP
    音声/メール着信を通知
  • PASP
    電話着信を通知
  • HOGP
    低消費電力で機器を接続
  • SPP
    Bluetooth機器を仮想シリアルポート化
  • HCRP
    ファイルの印刷・スキャン
  • BPP
    プリンターへ転送、印刷
  • BIP
    画像の送受信・印刷
  • PAN
    Bluetooth経由でネットワーク接続(テザリング)
  • VDP
    ビデオデータをストリーミング配信
  • PXP
    接続機器間の距離をモニタリング
  • HDP
    健康管理機器同士を接続

音声/メール着信を通知できる「ANP」とか電話着信を通知する「PASP」なんて聞けば
最新型のウェアラブル端末(スマートウォッチ等)に多くあるような機能ですよね。
知ってましたか?スマートウォッチといえば、腕時計の Apple Watch が有名ですが
実はそれ以外にも、安価で手が伸びる様々なウェアラブル端末がでてきました
Bluetooth経由(PAN)で低消費電力(HOGP)で健康管理機器同士を接続(HDP)して
睡眠検知や歩数計、カロリーチェックなどを行いアプリに記録する健康器具のFITBITもそのひとつ

またBluetooth経由でネットワーク接続「PAN」なんかも、小型モバイルルーターを選ぶ上で
本体がテザリングできるかどうか?というチェックも、広告の説明文じゃなく製品表記から判断できます
格安SIM(MVNO)で利用するモバイルルーターなら、最新はAterm MR04LNがおすすめ

SIMロックフリーだから、どこのキャリア(通信会社)でも使える上に
デュアルスロットだから格安SIMを複数使い分け(通信量を使い切ったら切替)も可能
通常バッテリー12時間に対しテザリング(PAN)の場合、最大24時間
これがBluetooth4.0の最大のメリット
プロファイルの意味がわかると、通信・転送速度に特化した「3.0」と通信速度をよりも
長時間利用できるようになった「4.0」の用途の違いの理由が色々と見えてきましたね

知っておくべき3.0と4.0の互換性

4.0と3.0には互換性がない・・とはいえまったく接続ができない訳ではない
Bluetooth4.0と通信するモード、およびBluetooth3.0以前と通信するモードのふたつがあります

シングルモード(4.0同士の通信)

  • 省電力Bluetooth対応機器に搭載されるチップ。Bluetooth Low Energy(BLE)
  • 省電力Bluetoothのみの対応。Bluetooth3.0や2.1(+EDR)とは接続不可能。

デュアルモード(下位規格の互換性通信)

  • PCや携帯電話に搭載されるチップ。
  • 旧来のBluetooth3.0以前と、省電力Bluetoothに両対応している。

Bluetooth下位規格との互換性接続で優先されるのは?

さて、ここが不思議な所ですね
仮にスマートフォン(3.0も4.0も両方対応のデュアルモード)に接続する機器が
Bluetooth4.0だった場合、下位規格のどこと接続されるのか?というのが問題になる
理想としては3.0で接続されて通信速度最大24Mbpsの恩恵を得たい所だけれど
省電力がメインの4.0にしてみれば、バッテリー寿命を最大5倍延長できる
2.1との接続がもっとも理想的な接続になります
となると、2.1の通信速度は3Mbps・・
なるほど・・無線接続機器による通信速度低下の理由が
接続するBluetooth機器同士の「規格の違い」によるもの
・・と見えてきたような気がするのは私だけでしょうかw

  • 使える時間の長さを取るか?(速度はでない)
  • 通信の良さを取るか?(バッテリー・利用時間が短い)

Bluetoothでよくある問題も理解しておこう

規格やクラス、プロファイルによる違いについては理解できましたね
もうひとつ覚えておく事として接続環境もBluetoothに影響を与えます

最近流行りの「NFC」は固定パスキーの接続を簡略化

Bluetooth機器にパスキーが事前に固定されているけれど
通信する機器側でこのパスキーを指定できない
また、説明書の記載がわかりにくい等の問題から・・
接続できない?互換性がない?と勘違いする問題が多かった。
この問題を解消するのが「NFC」という、機器に設定されている固定パスキーを認識する技術
NFC対応機器同士をこつん!とぶつけると機器に設定されている「NFCタグ」を認識してペアリングする技術
これにより、複雑な設定いらずでいろんな機器に接続ができるようになったようです

イヤホン・ヘッドセットの音質の低下は機器とコーデックで対応!

イヤホンで聞くと、音が変・・あれ?悪い?みたいに感じるケースは
転送可能なデータの上限により音声を圧縮するため、基本的に原音よりも劣化する事に原因がある。
ただ、現在は、その問題に対応したアップルのAACやソニーのLDACという
高音質・低遅延なコーデック規格を採用しているため
はっきりと駄目だこりゃ!というレベルでの音質低下はしなくなった
Bluetooth接続のヘッドセットやイヤホンを選ぶ時はそこも注目ポイント

著作保護技術の「SCMS-T」は国内のみ!?

「SCMS-T」はBluetooth無線技術における、コンテンツ保護方式
デジタル録音機器に付加されているコピー防止技術「SCMS」の派生型で
調べれば調べるほど、うーん・・というものだった
ざっとあらすじを言えば・・こんな感じ

  • 起:ID6コードという2桁の管理情報を混ぜ込みコピーを防止
  • 承:コピー永久可能にするような装置を開発する企業の登場
  • 転:SCMS解除装置作成キットの日本国内での販売が禁止に
  • 結:コピーしたければ高額な業務用デジタル録音再生機器を導入しろ

あくまでも「SCMS-T」はモバイル端末における派生型の不正コピー対策
著作のある情報を転送をさせないという技術らしいですが・・日本国内のみの規格らしい
という事は海外製の「SCMS」が入ってない機器であれば!?
これは輸入品の製品スペックチェックがうなりますね
「Bluetooth 新しい規格」で調べてみると、現在は「4.2」が最新のようです

  • 通信速度が4.0に比べて2.5倍高速化
  • Bluetooth Smart が IPv6/6LoWPAN でインターネット接続

という事で、バッテリー長持ちだけど・・遅すぎるわ!という部分への対応でしょうかね
以上!知って損なし!Bluetooth3.0と4.0の違いでした

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