好奇心

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映画Gattaca(ガタカ) DNA優劣で全てが決まるディストピア作品

DNAで全てが判定される世界、DNAだけで運命が決まる訳じゃない!というデザイナーズベビーが当たり前になった世界の苦悩の話

映画Gattaca(ガタカ)

NETFLIXで近未来・ディストピアというジャンルでマイリストに入れてて、いつかみるんだろうな~くらいにほったらかしてたのをなぜか偶然見たのだけど

これはデザイナーズベビーDNAの判定が社会基準になった世界の話に対する警告と知って食い入るように見て惹きこまれてしまった

1997年の映画なのでネタバレになりますが一見の価値ありの映画です
※見たい人は読まないほうがいいと思います

一つだけ言える事は これは 自由意志で運命を切り開く話です

遺伝子至上主義社会における自然に生まれた者の苦悩

主人公は両親が自然妊娠し自然出産という昔ながらの方法で生まれた子供。しかし、DNA判定すると虚弱体質、近眼、将来的な心臓病発生率99%と判明。この時点で将来につける仕事が清掃員に限定された

両親は二人目の子供は社会のルールに則って人工授精を行い、あらかじめ病気の因子を取り除き、肉体にも健康的容姿も完璧な状態の精子を選び弟が生まれた

弟はすくすくと成長し、健康的で頭もよくすべてにおいて兄を凌駕したが、兄弟の度胸試しの遠泳においては、全ての意地をかけて兄は完璧な弟を越えた

その時、彼の心に努力すれば運命は変えられるかもしれない!という希望が芽生えた

社会人になった時、兄である主人公はどんなに勉強して知識をつけても、どんなに体力をつけても、DNAの優劣によって自分が望む職につく事ができなかった。憧れの宇宙飛行士の職場「ガタカ」の清掃員となり、家族内での弟と優劣の差を目の当たりにして家を出て行った

そんな夢を諦めなかった彼が取った行動が・・

デザイナーズベビーのDNAを譲り受ける成りすまし

とある筋から紹介された医者を通し、優れたDNAを持つデザイナーズベビーとして生まれた者からDNAの提供を受け、彼が望む夢である宇宙飛行士になるという契約

ドナーとなる優秀なDNAを持つものは車いすで不自由な体だった

優れた遺伝子を持つデザイナーズベビーの苦悩

生まれる前からどういう容姿・どういう能力を持つという事を親によって決定され水泳の選手として光り輝く人生を約束されたデザイナーズベビーだった彼は

その優秀なDNAを持つ者同士の戦いにおいて銀メダルという2位という結果に苦悩した。誰よりも優れた遺伝子という競走社会において、1位以外は社会的な期待も自分自身も受けいれられない

そのプライドが彼の心を折り、弱さとなって彼は事故に見せかけて自ら体を不自由にするという言い訳を選んだ

社会のDNA検査の壁

生れながらにDNAに恵まれた者
生れながらにDNAに恵まれなかった者

両者ともDNA優性至上主義社会の被害者だった
ここから二人は協力して一人の人間になりすます

デザイナーズベビーは髪の毛・尿・血液、あらゆる検査をパスするDNAを提供する代わりに生活を支えて貰う。劣等遺伝子と判定された主人公は、毎日髪の毛・体毛・あらゆる自分のDNAを採取されないように最新の注意を払って体を削ってこそぎ落とす

念願の宇宙飛行士試験に臨んだ時、試験合格のポイントは学力や体力などの面接ではなく、DNAの採取によって決まると知った主人公はこれが落とされる原因だったのかと驚く

協力者のDNAを用いる事でついに念願だった宇宙飛行士の門である「ガダカ」に就職した主人公は宇宙飛行士として選ばれる

社会はあらゆる所で個人をDNAで識別する

毎日の入館認証には指紋による血液検査→指の皮膚の造り物でカバー。定期的な尿検査にはあらかじめ用意した尿パックを仕込んで、見た目ではなくDNAの判定結果のみでチェックをパスする仕組み

物語の途中で、事件が起きた際の警察の捜査でもDNA検査・血液検査・どんなに老齢な敏腕な刑事が疑っても、結局はDNAの判定しか見ていない

普通に考えれば見た目は別人だと気づくのに気づかない

主人公は偶然落ちた一本の髪の毛のDNAでやってもいない殺人の容疑で疑われ、正体がバレそうな窮地に陥るが、二人は知恵と行動で対処し乗り切る

劣等遺伝子である主人公は正体がばれる不安に駆られるが、デザイナーズベビーである協力者は欠点ばかりを探す社会だから奴等にはお前の姿は見えてないあいつら(DNA判定)に映るのは俺だから安心しろ」として表現している

社会に存在してもいないのと同じ者と社会に認知されているが不自由な者。お互いを支えあい、お互いが存在していないと成り立たない一人の人間としての生き方

物語は原点を忘れるなと言わんばかりに、華々しい宇宙飛行士を演じる影を見せつけてくる。水面上では優雅に泳ぐ白鳥が水面下では醜いほど、あがいてあがいて足をばたつかせているそんな光と闇を描いてる

まとめ:ゲノム編集・デザイナーズベビーを認めた社会の闇

洗練された美しさと泥臭い醜い歪なあがき
表舞台のスポットライトとその舞台裏の闇

スタイリッシュなのにサスペンス
近未来的ディストピアなのに最後は涙が出るハートフル

あえて最後のどんでん返しについては語りませんが(゚∀゚)ミレバ Σ(゚Д゚)

選ばれた宇宙飛行士がロケットに乗り込んでいく流れはまるで厳選された意志を持った精子が発射前の陰茎に溜まっていくかのように見えた

そう考えると、今までの選ばれるための努力、DNA優性社会というデストピアとは、次へ繋ぐ精子たちの戦いだったのかと

そうか・・命を繋ぐミッションに出るってこういう事か
なぜロケットがあの男性器のようなカタチをしているのかがわかった気がする

あれもまた人類が宇宙へ届けという願いをカタチにした物質的なものだったのかもしれない

スペース・ペニス

ロケット ちんぽ

ちなみに「Gattaca(ガタカ)」とは英語ではなくて、遺伝子の基本的な物質、G = guanine(グアニン)、A = adenine(アデニン)、T = thymine(チミン)、C = cytosine(シトシン)と、それぞれの頭文字をとって命名されているらしいですが

最後に、カタカムナで ガタカ を言霊読みしてみると・・

がたか
内なる力が分かれた力

作品に合わせて考えると

内なる力=DNA(秘めたる才能・能力・血)
それが分かれた力=DNA(皮膚・髪・血液・尿等)

なるほど、二人の人間の協力関係を端的に読み解けますね
ガタカという舞台の事を言っていた訳ではないと・・

カタカムナの言霊読みすげぇ(;゚Д゚)名は体や Σ(・ω・ノ)ノ!

映画を見て思った個人的な感想

親としては生まれてくる子供に病気をしてほしくない、健康に長く生きて欲しいと思うのは当たり前

しかし、将来はこういう存在になってほしいという夢や見た目を親の利己的な思惑でDNAの設計をいじる事は、それを当たり前と容認した社会に歪な判定基準を生み出す事になる

学校のテストなどの試験を用いなくても、DNA的にこの子は優秀だという判定は、逆に言えば、ゲノム編集を受けずに自然に生まれてきた子供は社会の基準で除外される

もしかしたら、学校の入学基準で偏りが出る可能性もある
※すでに親の資質調査で入学できない子供もいる世の中

どんなに努力して知識で越えても
どんなに努力して体力を身に着けても

最後の判定が実力ではなく結局はDNA遺伝子の優劣で判定される

その考え方が社会に定着すれば、親は遺伝子に問題がある子を授かった瞬間に絶望するようになってしまう。生まれた子本人が何を望み、何のために努力するか?という運命をも生まれる前に左右してしまう

その選ばれしDNA・類稀なる才能や能力を秘めて生まれてきた者にも、その一部の隙もない優秀な遺伝子同士の戦いやピラミッド社会構造の競争があって苦悩する

どうして優秀なのに勝てないんだ・・どうして負けたら社会から蔑まれ劣等感を感じるんだ。能力が高いほどにその小さな挫折大きな余波となって人生に暗い影を落とす

それがDNA(血統)至上主義社会の究極の到達点ではあるけれど、そもそも、その仕組みを導入する医療の在り方というモノがなければそんな不幸は起きない

その間違った判定基準を容認する社会ができなければ起きない問題

病気にならない健康な体まではいいけれど、そこに容姿をいじったり能力を加えたり、まるでゲームキャラクターメイキングのように命を弄ぶ行為を行う医療を認めなければ

DNA至上主義競争化社会なんてものは生まれない

これで得するのは優秀な人材を求めるビジネス社会とその選別で格付け機関になる医療ビジネスだけ

不妊が社会問題となり、人工授精という医療の現場で子供を授からなければいけなくなった

これもそもそも、なぜ今こうなったのか?の原因は遺伝子組み換え食品・有害な添加物や科学調味料、不要な薬の投与などの影響が大きい。昔はそんな事がなかったのになぜ今こんな事になっているのか?

その根本に遺伝子組み換え(動物や植物のDNAをいじる)があるんじゃないのか?とか、通信機器の発達による電磁波の影響で遺伝子に損傷を与えてるのではないのか?(通信技師の子は女の子が圧倒的に多い)

等の観点から、取り上げられてこない問題をよく考えないといけない

現に電磁波過敏症という症状は世の中に認知されていても、科学も医学も認めていない以上、それに関するDNAへの損傷なども社会的な問題として取り上げられる事がない

それが社会問題になればビジネスにならないからという理由

とある一国で優秀なDNAを持つ遺伝子組み換え兵士(スーパーソルジャー)などを造れば、対抗するための抑止力として他国も同じようにスーパーソルジャーを持たなければいけないなどの流れ

生れながらに運命を決められた彼らに人権や人生の選択の権利はあるのだろうか?

また、LGBTなどで本来は子供を授かる事ができない同性同士のパートナー契約までは個人の自由だけれど、それぞれの遺伝子を組み合わせて、合成生物としてデザイナーズベビーを造るというのは

もはややってる事がゲームの世界だし、それを法律として認める流れも、目先のビジネスに目がくらんで先が見えてない

日本はデザイナーズベビーへ舵を切る法案が可決

そのゲームの世界感覚で子供を生み出せるようになれば、当然子供への愛情というものは希薄になっていく

結婚を例にとれば、生涯を添い遂げる一生に一度の盟約であるはずなのに、今は、気が合わなければすぐに離婚という契約書だけの関係と希薄になるのと変わらない

そこにも離婚弁護士人権弁護士というビジネスが絡んでくる

つまり、気に入らなければあっさり捨てる・破棄するだろう。その捨てる事も当たり前の常識になった社会はなんの問題もないと判断するだろう

周りがそうなんだから、そうするべきだと誰も疑問に思わない思考停止の社会の気持ち悪さ

世間体という第四密度の謎の体の役割

これはあくまでも結婚、夫婦、つがい、一人に一人という宗教的ルールを用いた社会の場合のルールにおいて不備がでるなら、最初からなけば起きない問題

まったく違うルールが生まれれば生物多様性という観点から一夫多妻でも多夫一妻でも考え方は色々あるだろうけれど

人生をどう生きるか?は 本人が決めるべき事

DNAじゃ運命は決まらないが、遺伝子組み換えで能力を与えられたデザイナーズベビーは、そうなるために親が望んだ能力欲望を叶える医療ビジネスによって与えられて、運命を決められて生まれてくる

だからこそ、この映画の主人公こそ 本来の人間の姿

そんながんじがらめのDNA判定の社会においても、あの手この手でひらすら努力して問題や障壁を乗り越えて、自由意志で目的を達成する行動力の凄さと大切さという精神性を伝えているが・・

願わくば最初からこんなディストピアな社会にならないために、多くの人が精神的な抑止力を持ってビジネス優先の社会の在り方というの考え直してほしいと思う作品

ディストピアの意味

ディストピアまたは逆ユートピアは、反理想郷・暗黒世界、またはそのような世界を描いた作品。産業革命後に発達した機械文明の、否定的・反人間的な側面が強調されて描き出された「未来社会」像。典型例は《反自由》的な社会であり、《隠れた独裁や横暴な官僚のシステム》、《性愛制御》などが描かれる

すでにこのディストピアへの一歩は始まってる

withコロナの社会で用いられるPCR検査はサイクル値の感度を変えれば、陽性者・疑陽性者・陰性者がコントロールできる。PCR検査実施数事態を絞れば、陽性者数を減らす事もでき、検査数を増やし、PCRのサイクル値を上げれば陽性者数はいくらでも増やせる

社会扇動するための数字はコントロールができてしまう

そこにロックダウンや緊急事態宣言というルールを持ち出せば特例承認である新薬であっても接種を促す事ができ、ワクチン接種が当たり前になれば、ワクチンパスポートという制度に目先のメリットを持たせれば飛びつく者が増える

ワクチン摂取記録がデジタル管理される世の中になったら次はお手軽にワクチンを導入する方法が登場する・・というかそれはもう用意されている → 全てはこのゴールに向かって用意されてきた伏線に過ぎない

世界の半導体不足と量子ドットニードルと666

ワクチンが安全か安全ではないかではなく新たなルールを適応させるための管理計画
新たな間違った歪な社会基準として定着させてはいけない

これはガタカのDNA至上主義となんら変わらない

秩序に従わない者は社会から最初から排除され
秩序に従った者でも反抗すればその社会から排除される

最初から自由意志という権利を奪われる社会を構築する事に賛同してはいけない
無知=蒙昧(与えられた情報を信じる者・それしか知らない)であってはいけない

ちゃんと自分で考えれば色んな所にヒントは転がっている

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