好奇心

直感・閃き・気になる事探究を楽しむ

ブラジルで今何が起きている!?アマゾン熱帯雨林の山火事の背景

地球の酸素の2割を生み出す地球の肺、アマゾンの森林で起きた絶対に自然には発生しない山火事の背景・・。今ブラジルで何が!?

アマゾン熱帯雨林で火災相次ぐ

ブラジルでは今年初めから今月20日までに、74,155件もの山火事が発生しているらしい
260日で74155件という事は・・1日に285件の発生率!?Σ(・ω・ノ)ノ!

どうしてこんな事が起きているのか?

原因は環境保護よりも開発を優先する現政権の政策

本来はアマゾンは湿地帯で湿度が高く自然に山火事が起きる事はない
森林を開拓する方法として森に火を放つ方法があるらしい

木々が減れば、空気が乾燥し火が広がりやすいという状況から
加速的に山火事の範囲が広がっている模様

開発を優先という事で土地を広げたいのかもしれないが・・影響が出ている問題は山積み

先住民族を追い出して都市開発計画へ

アマゾン川流域には3000万の人が住み、うち270万人が先住民族で350を超える部族が生活し、その中にはほかの世界と断絶した独自の文化形成で生活を維持している。また世界の20%の淡水はアマゾン川流域にあり、先住民族の生活水や水力発電によるエネルギー供給に使っている模様

地球温暖化加速まったなし!

大量の二酸化炭素を光合成で吸収し、酸素へと作り変える地球の肺の役割を持っていたアマゾンの熱帯雨林が伐採されると、サバンナ化して逆に大量の二酸化炭素を生み出す場に変わってしまう

二酸化炭素が地球温暖化の最たる原因とされているため、各国でCo2排出量制限のような取り決めがあるのだが、この森林伐採という動きは逆行しているため、WWF(世界自然基金)とはじめとする機関は危惧しているようだ

世界の動植物の半分の生態系の破壊

アマゾンの熱帯雨林には世界の動植物の半分の種類が生息しているだけじゃなく、まだ未発見の種類も多数存在している。全ての生態系の故郷といっても過言ではないこの環境が森林伐採によって失われる事の意味を真剣に考えなければいけない

がん細胞に作用する植物の70%がアマゾンにある

多くの医薬品の原料は熱帯雨林にあり、その中でもガン細胞に作用する原料が大量にあるらしい。今やがんは2人に一人が当たり前になる病気、がんを治せる薬の原料を失うのは、人類にとって計り知れない損失を生む事に繋がる

デメリット政策を実行してる大統領ボルソナロ氏とは?

はっきりいって、ここまであげてきた理由を考えれば、アマゾンという自然の生態系を維持する事は、世界的な意味で重要だけど、その地域を所有してる国にしてみれば、我が国の領土をどうしようと文句をいうな!という理屈もわかる(国民の同意があればの話)

そこで、その地球人類にとって重要な自然を破壊する方向へかじ取りをしている
ブラジルのトランプ大統領と呼ばれているボルソナロ氏ってどんな人か調べてみた

大統領

「ブラジルのトランプ」と呼ばれる軍人上がりの右翼政治家

SNSをフル活用して活動し、中流以上の家庭で育った高学歴の若者たち、通称「ボルソミニオンズ」に支持されている
※強いボスを追い求める性質がある謎の黄色い生物ミニオンズが、ボルソナロを神のようにあがめるブラジルの若者たちにそっくりな事からそう呼ばれている模様

有権者の世代交代が進み、昔の軍政時代を「知識」でしか知らない若者たちにとって、現在の機能不全の民主主義よりも、軍による秩序を求める声が増えている。しかし、反対派への弾圧といった「負」の側面もあり、それには目をつぶり、秩序ある社会を取り戻して欲しいという基盤に支えられている

偶然?(たぶん必然)にも最近、「ブラジル~消えゆく民主主義~ NETFLIXオリジナル」という政治ドキュメンタリーを見ていたのもあって、その国の人たちの気持ちを思うと色々と考えてしまう

昔の人たちが、団結して労働党を作り、軍による弾圧統治からやっと民主主義を取り戻したのに、また軍統治の弾圧強行政治に逆戻りなのか・・と、それを国民の総意で望んでいる訳ではなくあくまでも中流階級の中間層の若者の支持が多いというのも今までにない形

「私らは普通に生きているんだから、迷惑かける治安の悪い底辺の奴らを取り締まり、金持ち富裕層から税金をむしり取れ!」という都合の良い印象にも感じる

そんなボルソナロ大統領が実行しているのが以下の政策

銃規制ではなく規制緩和して民間も銃で自衛を推進(撃たれる前に撃て)
「先住民保護区」などの環境保護当局の予算を大幅にカット
住民保護政策を担当する機関も格下げ

ここが今回の山火事に関する声明の食い違いの重要点

アマゾンには「先住民保護区」がある

先住民保護区は、アマゾンの総面積の2割以上を占めていて、先住民保護区は都市開発が禁止されてきた模様。それ以外の熱帯雨林が二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の抑制にも大きな役割を果たしている

ボルソナーロ氏は温暖化対策に後ろ向きな姿勢で、森林伐採による影響は小さいとし、ブラジル経済活性化のために、鉱物資源の採掘や発電所の建設などを認める方針を打ち出した

「鉱業、農業、いろんな生物、アマゾンで採れるものはたくさんある」(ボルソナロ大統領)。

ボルソナロ大統領側は今回の山火事について「予算を削られたNPOが火を放った」としているが、そもそも先住民保護や環境保護を仕事としてガーディアンが守るべき対象の自然に自ら火を放つという支離滅裂な言い分が通る訳がないのに・・

何言ってるんだこいつ?(-ω-;)

事情を知らない人でも3分ブラジル政治をお勉強すれば、その言い分は苦しいのはわかるのに
お得意のSNSでボルソミニオンズ向けに正義を主張する情報を流して支持させるんかな?

アマゾンのある部族の長老は「私たちの先祖は森を守るために戦って死んでいった。今は私たちが戦い続ける時だ」と現政権とは戦う覚悟を決める発言していたようなので・・もしかしたら、部族と軍隊と衝突があったのかな(それを山火事って事に)

先住民を保護区から追い出す目的で意図的に実行されたのかもね・・・知らんけど(゚∀゚)アヒャ
ま、・・今ブラジルで起きている事がだいたいわかってきたのでまとめてみよう

まとめ:多すぎる山火事の裏に人のエゴと生態系の崩壊あり

山火事はアマゾン森林での興業や農業などの資源開拓を行うと同時に、先住民保護区にいる部族への圧力を山火事を利用して強めている可能性がある(発生件数が多すぎるため)

大統領側がいう、予算削られたNPOが腹いせにやってる説は信憑性ゼロ
自然破壊上等!の軍政権として軍を動かしてる可能性が高い

これを支持する中間層からすれば、交流がなく得体の知れない風習や文化を持つ原住民や部族という存在を一掃できるし、山火事で開拓された土地が将来的に都市開発で住宅や企業のビジネスチャンスが生まれるという事で応援するんだろうけど・・

ただこれはブラジルの中での政治の話なのでその国の当事者たちだけの問題

ただ、アマゾンという森林の役割は地球規模の気候環境へ影響を与えるという問題があるため、文字通り対岸の火事として眺めていられる問題でもない

とはいえ、このニュースに気づいた人たちが一人一本、山に行って植林を行った所で、焼石に水。何十年、何百年、何千年という年月をかけて出来上がった熱帯雨林、まだ未発見も含む地球上の動植物の生態系の約70%がいる、地球の肺であり生態系の宝庫が失われようとしている

都市開発のための人間のエゴで失われる(なんと罪深い事か・・)

なんつーか、この大統領も大統領だけど・・これを支持してしまうブラジルの中流階級も、自分たちさえよければいいという目先しか見てない若者のアホさ加減が心配に思う・・

最近ブラジル絡みの問題発覚が多すぎる

今回取り上げているアマゾンの山火事だけじゃなく、前回、前々回紹介した、ゾンビアリを生む寄生菌やミツバチ五億匹消滅などの自然界の生態系の変化が起きているのもブラジルです(まだ出てきそう)

寄生菌が操るゾンビアリとNeuralink ミクロとマクロ世界のリンクの話1

5億匹のミツバチが農薬で絶滅 ミクロとマクロ世界のリンクの話2

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 4 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. おはようございます。
    絶滅に向かっているのが日本だけかと思いましたが、
    ブラジルも、というか世界がそうなってることに不安を感じます。
    そのうち氷河期が来てリセットされるのかもしれません。

    • takafumiさん 毎度(≧▽≦)

      そうなんですよね、以前は少子高齢化で日本人が・・と思ってましたが
      それはあくまで人類レベルでの人種の移り変わり(数十年から100年規模)

      アマゾンの森林が地球気候のバランサーと考えたら一気にトリガー発動
      数千年規模で取返しがつかなくなる訳で、戦争してる場合じゃないのに・・って思います

      地球温暖化というのもあれば、一瞬で氷河期っていう真逆の情報もありますよね
      でも、この二つもただの出所不明の情報であり、預言による混沌や終末を結び付けたい

      宗教にとって都合が良い天変地異なので、リセットという考えもなんか違うと思います(;´∀`)
      一部のブラジルの人たち自身が声を上げたとしても動き出した軍政権の暴走は止められない

      自分たちの治安や生活の保障をしてくれる軍事統治を望む、長いモノにまかれたい民衆
      支持してくれる国民たちの願いを叶えつつ軍事力を使う独裁政治を実行する大統領

      ブラジルにも雷の神が下りてるのかもしれませんね(;´∀`)火だし

  2. 記事の内容大変参考になり、改めて環境保全の大切さに気づかされました!もしよければ、記事の内容であった「アマゾン川流域には3000万の人が住み、うち270万人が先住民族で350を超える部族が生活し、その中にはほかの世界と断絶した独自の文化形成で生活を維持している。」「がん細胞に作用する植物の70%がアマゾンにある」といった記載のデートの一次資料を見せてもらえないでしょうか?よろしくお願いします

    • hoho180さん いらっしゃい

      だいぶ古い情報なので覚えてないですが、確かこの部分はどこかの引用部分だった気がします
      「がん細胞に作用する植物の70%がアマゾンにある」で検索をかけてみてください

LEAVE A REPLY TO hoho180 CANCEL REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top