生活に関係する災害と言えば、地震、停電、台風、津波だったのに加え、大雨による堤防決壊の洪水まで増えたという事で冷静に災害対策を考えてみる
特別大雨警報と大雨警報の認識は人それぞれ違いがあるのが問題
今回の大雨による災害で西日本の人が大きな被害を受けたという事に対し
それはこれから温暖化による気候変化でどこの地域にでも起こる可能性が増えた
という事をTVで専門家が言ってました
そして、被害が拡大した事について個々の特別警報と大雨警報という
危険度の通達に対する判断の違いが大きいらしい
特別警報と〇〇特別警報の違い
特別警報は、予想される現象が特に異常であり、通常の警報の規模を遥かに超え
重大な災害の起こるおそれが著しく大きい旨を警告する新しい防災情報らしいです
○○特別警報という名称で発表するのは、大雨、暴風、高潮、波浪、大雪、暴風雪の6種類で
地震や津波、噴火は既存の警戒レベルを超えた場合、特別警報として伝えられるそうですが・・
世間一般の人、特に災害経験のない地域の一人ひとりが
そこまで特別警報について認知されていません
実際に被害にあわれた方がインタビューで答えた内容を聞いても
それぞれ個々の判断の違いはあれど、たぶん多くの人が
その行動をとるだろうと思ってしまう回答でした
- 普段から大雨警報はでてるから戸締りして家にこもっていればいいと思った
- 一階が浸水したが、過去にもあった事なので2階に避難した
もし、自分が同じ状況になっても、地震や台風と違って大雨だけでは
即座に家を飛び出して避難所に逃げ込もうとは考えもしないと思います
仮に冷静に判断できる状況なら家が浸水するなら、最寄りの緊急避難所も同じ状況だから
家にいて、水が引くのを待ったほうがいい と合理的に考えるのは間違いではないと思う
ただ今回は、想定外の雨量だった事や、水をせき止める堤防の決壊
近くの川の水位が上がり氾濫してしまった事や山肌が地崩れを起こし土石流になった事
これによって逃げ道もタイミングも失い
安全である建物も破壊されるほど危険な状況になってしまった人が多かったのかもしれません
水害は海からの津波だけではないという事と指定の避難所に逃げ込むなどの
従来の地震災害対策では身を守る事ができないという事を考えなければいけないと思い知らされたので
冷静にいろいろと水害対策について考えてみる事にしました
○○特別警報に備えよう(認識・心構え)
地震の多い地域の人、大地震を経験した人はわずかな揺れでも敏感に反応します
そして、携帯から緊急地震速報の警告音が出たら即座に動く!という対策をしてる人も多いと思います
>>緊急地震警報が鳴る人、鳴らない人の謎
それに加えて今度は特別警報にも意識を向けておいたほうがいいかもしれません
特別という言葉がついた時点で想定外のレベルに達している事
また、〇〇特別警報という時点で、それ以上のレベルの災害の危険があるという認知
この意識をしっかりと持っておき、家族や友人など周りと認識を統一しておく事が大事です
警報?大げさだな┐(´∀`)┌ヤレヤレ と思わずに心構えとして警戒を高める意味で重要です
住む場所を考えよう(立地・住む場所)
山付近の土地に住まない
生家や故郷であれば根本的で一番難しい事ですが、これから引っ越しや住む場所の選択肢として
大雨によって山肌がもろくなり土石流が発生するリスクを回避するひとつの考え方
ただし、これは津波や洪水から避難できる高台という利点が消えてしまうので一長一短
川付近に住まない
川の氾濫も危険で特に大きな川だと堤防も頑丈に作られていますが
それを越える水位に達するとあふれだした流れが最初に家に直撃する事になるかもしれません
山や川といった普段は落ち着いた自然環境も脅威になるというのは考えたくもない事ですが
水害の被害から逃れる意味では発生源から遠い場所にいる事も大事です
逃げる場所を考えておこう(避難場所)
地震などの天災が起きた時を想定して、地域には公民館や体育館など避難所が指定されていますが
水害の場合を想定していないため、高低差というのはあまり考慮されていません
地震対策に揺れに強い耐震設計であっても、足元から迫る水害の場合は
頑丈で高い所への避難が重要になると考える必要があります
そうなった場合を想定して、高いビル、マンションなど逃げる場所を考えておく事も重要
怪我や高齢者がいる場合を考えて大きな病院に逃げるというのも良い判断だと思います
ドクターヘリなどが着陸できるヘリポートがあれば物資救援なども届きやすいと思います
病院が立地が低い場所や遠いなどの場合も考えて、最寄りの高い頑丈なビルを考えておくのも大事
逃げる手段を考えておこう(乗り物)
今回の水害の救助で目立ったのは、腰まで浸かって泥の中を歩く人や救助用のボートに乗って救助隊員が引いていく姿
また2階からボートに乗り込む姿など、移動手段としてボートが活躍していたので
水害対策専用ではないにしろ、ゴムボートは準備しておくのもいいと思います
私は置き場所に困って倉庫にしまっていましたが今回のような大雨による浸水・水害を考えると
しまう場所は一軒家なら2階がベストと考えます
いざ使わなければいけない状況で家から離れたガレージなどに置いてたら意味ないですからね
夏の釣りや海でのレジャーなど、遊び用途としてでもいいです
普段使わない時は空気ぬいてしまっておけます
>>大人3人(荷物ありは2人)が乗れる頑丈なゴムボート
救助を待つまでの食料や水(防水バッグ)
基本的に災害対策をしてる人でも水害を考慮した準備ってなかなかしてないと思います
今回のように泥水の中を腰まで浸かり、家族の手を引いて逃げる場合になった事を想定すると
食料や水を持って逃げたとしても、大半が泥水でダメになってしまう可能性があります
そこで、こちらも本来は夏のレジャーグッズですが役立つのが防水バッグです
中に物を入れて水が入らないように封をすると、空気もあり浮力もつきます
仮に足がつかないほどの水位に達したとしても浮袋代わりにもなります
災害用に備蓄している食料や水などをすぐに持ち出せるように防水バッグに入れて保管しておけば
浸水してきたとしても水没する事なく浮いてくるのですぐに発見して持ち出せると思います
>>釣りやプールバッグにも使える防水バッグ
携帯電話と手動充電器と充電用ケーブル(防水バッグに常備)
電波さえ繋がっていれば、インターネットさえ繋がっていれば
携帯電話のGPSや付近の場所をカメラで撮影して位置情報を詳しく知らせる事ができます
仮に身動きが取れず、孤立してしまった場合でも発見が早くなる可能性はあります
東日本大震災の停電の時役立ったのが、手回し式の充電器です
ライトで灯りを付けながら、ラジオで情報を聞き、手回しで充電する
水害の場合、これらの電化製品が水没して使い物になってしまっては連絡の手段がないので
緊急時用に防水バッグにいれて保管しておくといいです
モバイルバッテリーがあればそれも入れておくといいでしょう
スマホは防水仕様・防水ケースにいれる(普段からできる事)
災害を意識する事なく、普段からできる対策のひとつです
防水スマホを選ぶ人の多くはお風呂などでも使えるからという理由だと思いますが
結果的に利に叶う事になるかもしれません
防水仕様ではないスマホや携帯の場合でも、防水仕様のケースに入れておけば
腰まで浸かって歩く事になっても電源が生きてる限り救助要請に使えます
水害対策まとめ:防水意識・水上での移動を考える
一番いいのは、特別警報が出たら、過剰かもしれないけど、速い段階で想定した避難場所に向かう事
途中で状況が好転して、警報が解除されたら撮り越し苦労でラッキー(;^ω^)くらいに考える
もし、判断ミスや想定外の事(堤防が決壊、土石流、川の氾濫)で身動きが取れなくなった場合も考えて
水への防水対策(食料や連絡手段のスマホ等)も考えておく
天気も水も落ち着いてきたら移動できるようにボートもあるといいです
若い人なら濡れても問題ないけど、体力のない高齢者が水の中を歩くのはかなりしんどいと思います
小さな頃から学校では地震が起きた時を想定して避難訓練が行われてきてましたが
水害による避難訓練というのは、おそらくこれから全国でも意識され始めると思います
警報に対し、逃げるか?様子を見るか?は個人個人の判断が重要になるという事を
TVで災害専門家が言っていたので、できる事は準備しておいたほうがいいかもしれません
あって問題があるものではないですからね
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