テレビを見るのに必要なB-casカード。でも次の規格ではA-CASチップなる形でテレビに内蔵される、それが4K/8Kのテレビの仕組みらしい。知らんかったわっていう国民がおそらく8割いるけど、そんな事したら完全にテレビが終わるぞ?と思う理由を考察
4K・8K放送の裏に隠されたA-CASチップ内蔵テレビの存在
国会ではやれアレだこれだと日々同じ話題で国民もうんざりしている状況の中、某政治家が鋭くメスを入れている4K/8K放送の実用化の問題点。そこに聞きなれない言葉がでてきた
ACASカード・ACASチップ?
現在テレビを見るためには地上波のアンテナ+B-CASカードという受信専用のカードが必要になる。もちろんこれがなければ映像がテレビに映らないため、間違いなくテレビを所有して番組を見ている人たちは例外なく利用している。なんならテレビを買った時に、説明書に違和感なく、付属のカードを挿入してください。という記述だけで、そもそもB-CASカードの役目を深く意識していない人も多いかもしれない
B-CASカードは、地上デジタル放送、BSデジタル放送、110度CSデジタル放送の番組の著作権保護、有料放送、自動表示メッセージ、データ放送の双方向サービスなどに利用される目的で、いわゆるテレビ番組のデータボタンを押して、リモコン操作で番組のコンテンツに参加するなどというメリットの他、デジタル放送の番組の録画規制や録画可能回数などを管理する用途でも使われている
ただここまではあんまり深くしてこなかったのだが、4K/8K放送を開始するにあたって大きな問題点が浮上
ACASカードでなければ4K・8K放送が見れない
現在放送されている地上波・BS・CS放送に加え、4K/8K放送を受信するためには、新規格であるA-CASである必要がある。B-CASカードスロットを搭載した既存のテレビに、新CASチップを内蔵した新しい4K/8KチューナをHDMIで接続するといったタイプや、新チップには、これまでのB-CASカードの機能も含まれているため、新CASチップのみを搭載し、B-CASスロットは存在しない4K/8Kテレビが登場する可能性もある。
ただmoreコンテンツとしてなので。強制ではないっぽい。今までのまま2K放送も見れるという形になる可能性が高い。ただし、おそらく2Kのデータ通信量と4K・8Kと比較すればアンテナも強化が必要になると思うので新たな受信用アンテナ設置が必要になる可能性もある(ここはちょっとわからない)
A-CASチップを内蔵した新規格のテレビの発売の計画?
A-CASカードに加え、A-CASチップという形でテレビ内部に内蔵された状態で販売される規格も計画されているとの事。これはすでにテレビがある人ではなく、これから4K・8Kテレビ普及、およびそのタイミングで購入する消費者向けの考え方なのかもしれないが
問題点がいくつもある中でほとんどが某利権絡みという点を専門家や政治家がやり玉に挙げているが・・消費者として、このA-CASカード・内蔵チップに関して凄く冷めた目線をまとめたい
( ̄▽ ̄)マシンガンをぶっ放すぜ
規格を変えてまで4K・8K放送を望むのは誰?
ACASにしないと4K・8Kが見れませんよ!っていう体制を作ろうとする背景にはB-CASカードの不正受信がある模様。利権からみがあるのはまーいいとしてだ・・それを実行したらどうなるのか?その未来を冷静に考えてみよう
1:国産メーカーに4K・8Kを作る体力はあるのか?
一番わかりやすい例として、国民的アニメのサザエさんのスポンサーから東芝が降りた。もっともテレビをはじめ生活家電の普及に貢献したであろう、お茶の間の高視聴率アニメだったサザエさんを手放すのだから相当な物だろう。我が家も昔から冷蔵庫は東芝(2段目に野菜室があるから)という利点から選んだくらい、何がきっかけで東芝を選んだのか、もしかしたらサザエさんの合間のCMで見たのかもしれない
日本の家電メーカーは軒並み海外勢に負けている現状、新しい企画を打ち出しても海外メーカーが安く同じ規格に乗っ取って出して来たらどうするのか?「新CASチップを作る費用」、「そのチップを搭載する費用」は電機メーカーが負担する事になっているらしいので、当然、価格は上がるだろうけれど、それをメーカーが痛手を負うか、購入する消費者に負担がくるかは今の所不明。ただ、おそらく4K・8Kを出しても、その競争には海外メーカーは乗ってこないと思われる理由もある(ガラパゴス※後述)
2:4Kの普及率も低く、4Kの放送の恩恵を受けられる人が少ない
現状、フルハイビジョンテレビが最も多く普及している中で、多くの人が4Kとどう違うの?というのを実感できていない。言うなれば4Kの環境の人ですら、4Kと4Kアップコンバート(2Kを無理やり4kに)の区別すらつかない場合もある
3:4Kはコンテンツ制作側を苦しめるだけ
4Kというのは2Kの映像に比べて高画質になる分、データ通信容量は半端なくでかくなる。当然の事ながら編集作業をする環境の設備向上が余儀なくされ、編集や構成作業も大変(メモリ16GBあるPCで30分の動画編集するのに、分割エンコード→結合で2日かかってるぜ※個人レベル)、資金力がある大きな組織しか継続が難しくなる。地方ローカルほどこれに苦労するだろう
4:4Kブルーレイも普及していないのに8Kブルーレイはない
DVDからブルーレイに変わっていく際、普及率を助けるきっかけになったのはゲームハード。ゲームハードを所有する事によって専用のブレーレイプレイヤーなくても家庭でフルハイビジョン・7.1chサラウンド環境を再現できた事によって、ブルーレイは認知度を爆発的に広げ、レンタル事業の多くも潤った訳だが、4Kが登場した事により4Kブルーレイの方向性は伸び悩んでいる
というのも、その普及の助けになったゲームハード(PS4)ですら、PS4 PROからブルーレイを非対応というスタイルに切り替えた。つまり、現時点多くの人が4K所かブルーレイディスクすら再生できない。そこにきてUHDBDという4Kブルーレイの普及率はどうか?と言えば、近隣のレンタルビデオショップが軒並み潰れていく世の中の変化でよくわかる話
現在4kコンテンツは4Kテレビさえあればネットを介してデータストリーミングできる事で閲覧は可能なため、はっきりいってハード側にそれ(4K受信アンテナ)を求める必要がない。
それが消費者目線だとマーケティングで冷静に判断してるからこそ、メーカーは4K・8Kのハード制作(チップ内蔵・コスト増加)には及び腰である。
後述:上記の点を踏まえると、海外メーカーがわざわざ
acasという日本独自規格のチップ内蔵に乗る必要性はない
5:ネット定額番組時代にハードに新たな規格はいらない
そもそも現在、テレビ番組を見ている人の割合が少ない中、地上波の番組でもネット配信に切り替え、もしくは同時コンテンツを分けて放送している。つまりコンテンツを作る番組サイドがテレビのみじゃダメだ!とネットに切り替えた時点で、ネットを使ったストリーミング配信のほうがメリットが高いと感じている。視聴者の環境にあわせて適切な解像度の放送を個々で選んで受信してもらえるのは大きい
4Kで見れる人は4Kで、2k人は2Kで、まったく同じコンテンツを提供できるため、4K放送という枠組みを新たに作る必要性はないし、その4Kの環境が整っている人だけ見れる番組をわざわざ作るメリットもないし、作った所で4K以外の人も普通に2Kで見れるのであれば、そもそも4K放送用コンテンツを作る必要性はまったくなく、ただ番組コンテンツを提供する側が苦労するだけ
6:そもそも4Kテレビにかじりつく時代じゃない
テレビとレコーダーなどの録画ハードが普及したのは、そもそも後で録画してでも見たい!という目的と合致していた点が大きい。現在ではネットを使えば、スマホだろうが、タブレットだろうが、PCモニターだろうが、どんな環境でも見たいと思える映像を見れる。これは家に4Kの大画面のテレビがあったとしても状況は変わらないし、なくても別に問題ない。それくらい今はテレビ離れが起きている
7:4Kコンテンツは解像度に見合うfps・リフレッシュレートが必要
4K映像が滑らかに見えるのはゆっくりとした映像であって、スポーツ番組など映像が激しく変わるコンテンツの場合、それを再生環境で再現するために重要なのはFPS(フレームレート)とリフレッシュレート。
2kで60fpsくらいが人間が目で見るのと同じくらいの映像になるが、それよりも下がるとカクカクとした映像になってしまう。※4K30fpsと2k60fpsを比較した映像
また激しく画面が変わった時にちらつきや残像を消すためにはそれなりのリフレッシュレートが必要になる訳だが、現状4K映像でその二つを満たす事ができる再生環境というのは、非常に高額な設備投資が必要となる
その条件すべてを満たし、尚且つacasという新チップのコストを増加して誕生する製品が、おいそれと買い替えできる金額ではないのではないだろうかという疑念はある
8:番組を個人が作りスポンサーがつく時代になった
テレビ放送の役割は大衆娯楽だけでなく、スポンサー企業の宣伝という企業案件で成り立っている。従って視聴率というのは、出資している企業にとって、どれだけの視聴者に対し、宣伝ができているかというマーケティングのデータ。テレビが様々な過激企画をたててでも、視聴率にこだわるのは、番組を作るための資金提供を途切れさせないためでもある訳だが、同時にコンプライアンスという企業にしてほしくないルールの強制も受け、一種の偏向報道のプロパガンダが元のスタイル
しかし、現在はyoutubeをはじめ、様々のネット番組を個人で立ち上げ一部のファンを楽しませるスタイルの番組を提供する人たちが出てき始めた。視聴率というよくわからないデータではなく、番組を見ている視聴者数やファンの数、話題性などがSNS等で共有されてるため、商品を宣伝したいスポンサーにとってもマーケティング効果が非常にわかりやすいようになり、地上波テレビ番組のCM枠に出資するよりも、ネット番組制作者側へのスポンサー貢献が増えてきている
ここでテレビがさらに限られた条件を満たす人にしか、最高のコンテンツ(4K・8K放送)を提供しないというスタンスになると、完全にスポンサー離れが明確になると思う
さて、ここまでを一言でまとめると
誰も4K・8K放送なんて望んでない という結論 ※4k持ってる人の意見です
FHDが4Kに変わるだけで、テレビの買い替え、HDMIセレクター、HDMIケーブル、レコーダーにゲームハードに・・もうてんやわんやの周辺機器の買い替え騒動。費用対効果(そこまでして変えて意味ある?)も馬鹿になんねーって話で、まだ多くの人が4Kにすら及び腰なのが現状。またecoポイントみたいな政府主導のばら撒きやって買い替えでも促すのかね?
現状でFHDで何か不満がある人っているのかな・・(;´・ω・)
テレビの良さを生かしつつネット配信を見習うべき点
ここからは、仮に「4K・8Kを普及させるのであれば?」という個人的にテレビに求める新たなスタイルを書いてみよう
番組の細分化と選択の自由
最近のテレビは、動物、赤ちゃん、クイズ、バラエティ、ドラマ、ワイドショー、ドキュメンタリー、グルメ番組。しか目につかない。特に比率でいえば、クイズと動物とバラエティとワイドショーが最も多い。毎回内容・コンテンツが大きく変わるような企画は見てておもしろいのはあるのだけど、クイズや動物、ワイドショーはみんなに人気だから、みんな好きだからというとりあえずこれやっとけば間違いないという風潮で延々と時間を埋めてるだけ
そして問題はそれらのジャンルの違う番組を1つの放送局で時間を分けて放送しているという事
これを番組に出資しているスポンサー目線から考えると、CM枠がゴールデンタイムなど視聴率が比較的高い人気の時間別で差し込まれているため、番組内容とまったく関係がないCMになってしまう事
コンテンツマッチの考え方で言えば、番組に引き込まれた視聴者が、さらにその番組に関連した企業CMに目がいくようなスタイルが理想的。そう考えた時に物凄くうまくマッチしている番組が劇的ビフォーアフター
あのリフォーム番組を見ている途中で差し込まれるリフォーム企業のCMは視聴者にとってもまるで番組の延長のように引き込まれてしまい、そのCM開けもまた番組に意識が継続していく
そんな感じで、番組とCMスポンサーのコンテンツマッチを考えたら1つの放送局で包括的に多くのジャンルを取り扱うべきではないと思う
- ニュースはニュース専用チャンネルでいい
- バラエティはバラエティ
- クイズはクイズ
- ドキュメンタリーはドキュメンタリー
- エロはエロ
- ドラマはドラマ
- 歌番組ながら歌番組
- 地方ローカルは地方ローカル
スポンサーもより自社企業にとって費用対効果がある番組を支援できるし、視聴者にとってもその時の気分にあわせてチャンネルを選ぶ事ができる。当然気分とコンテンツがマッチしてるのだから、関連CMがでればそちらも興味が沸きやすい。視聴者とスポンサーにとってwin-winな消費を促すきっかけにテレビが大きく貢献できる
番組を作るディレクターも餅は餅屋で好きな道を突き詰める人を選ぶ
好きこそ物の上手なれ!番組ディレクターもそんな番組を作りたい!という人選で選ぶべき。以前、とんねるずのお試し番組でディレクターになりたいADの持ち込み企画をやるという企画を放送してたけど、野望を持っている若手はたくさんいるし、実際実現したらおもしろそうだなという企画を出す若手もいた
そんな同じ思想を持つ人たちがジャンル特化で集まって建設的な意見を出し、ブラッシュアップしていけば視聴者にとっても共感できる企画がでてくるはず。現にYoutuberという個人がネット配信を利用してそれを実行し、企業もスポンサーについて利用し始めているという点を考えれば、テレビだからこそ、もっとおもしろいものが可能であるとも思う
また元々番組と関連性がある製品やサービスであれば、自社にデメリットになるようなコンプライアンス違反になるような企画がでてくるはずもない。企業がコンプライアンスを気にするのは、番組コンテンツが目的とマッチしていないからルールで縛る必要があるだけ
という訳で、一言でまとめると
だからネットに視聴者もスポンサーも流れてる
放送局が大手しかなく、時間で番組をわけているから選択の自由が少なく
見たい番組がない視聴者も、宣伝したい企業も困ってる
テレビ番組の元プロデューサーとかネット番組でいきいきと裏側語ってたりするけど、そのコンテンツのほうがめちゃくちゃおもしろいからね
まとめ:誰が得する?4K・8K放送の裏に隠されたacas規格
4K・8Kの環境に乗り換えるメリットがないのに、それを無理やり推進したら、視聴者は環境乗り換えしないで、確実にネットに流れる。そうなるとスポンサーである企業もネットに流れ、完全にテレビ局という放送時代が終わる。最初はテレビのパクリで始まったネット番組でも、今はネット発祥のメディアが多くでてきて、テレビにでていた影響力のある有名人やタレントもネット番組に続々と参加してきている
4K・8K放送というコンテンツを作る事を前提とするなら、A-CASじゃないと見れないとかそういうハードの枠組みではなくもっと目を向けるべき改善点はあるのではないか?
- そもそもbcasでテレビ見れてるのにacasに変える必要ある?
- acasと4k・8k絡めるのは別問題では?
と思ったのはあくまで個人の意見です(゚∀゚)アヒャ
そのきっかけになったa-cas問題を取り上げた政治家さんが足立康史さんという方
テレビではacasなんて聞いた事なかったけど、いや~この人はおもしろいだけじゃなく、切り口が綺麗(笑)
https://youtu.be/w-DH_pBtwrg
※見たい人はURLコピーしてどうぞ。前半はテレビで扱わる事はないであろう本質の話だけど、acasの話は13:26秒あたりからです
最初は答弁でウケ狙いのジョークですべってあせったかと思いきやしゃべりだしたら、マシンガンが止まらないww小藪さんの客いじりや千原ジュニアさんのようなトークの安定感(笑)
政治家の中では若いし、既得権益をぶっ壊せの勢いで高齢政治家たじたじ
維新の会とか政党支持とか大雑把なくくりじゃなく
個人の政治家として見ると、実に消費者目線で好感を持てる
これもおもしろいwラジオ番組のトークも軽快でちょこちょこ笑いを挟んでくるww
https://youtu.be/zBjW6Q6pFRI
政治番組の自由化したら勢いつくぞこの人(笑)要チェックな政治家
まぁ、1票入れるチャンスがあればいれようと思った(個人的に)
消されたり潰されたりされなければいいな・・
※今日は政治の話ではなく、メインは私たちに近い将来・・というか今年?来年に表にでてくるであろう、ほぼ決定済みのACASカードという謎の新規格の話が水面下で動いている事に対し、4Kの撮影映像の編集一個ですらメモリきつきつで大変なんだよ!という事を知っている個人の意見をぼやいただけです
4Kはいいもんかって?・・・・微妙(゚∀゚)アヒャ (゚Д゚;)オイ
>>49型の4Kテレビ買いましたレビュー
Manohiroと申します。
ブログランキングから訪問させて頂きました。
私は新しいものが好きで、
次々出てくるものを楽しみにしていました。
しかし、今は、
ユーチューブをネットで見れる便利な時代です。
テレビ離れしていますね。
高額のコマーシャル料を払う企業は減っています
Manohiroさん いらっしゃい
新しく生まれる技術は迎合できるんですが、不要なものが盛り込まれるのが問題ですね
たぬきちさん さゆこです
息抜きにきました(*^^*)
フルハイビジョンと4Kの違いって、
「4Kの方がきれいなんでしょ?」
くらいの認識しかないです。
確かに画面はきれいな方がいいかも知れないけど
フルハイビジョンでも十分きれいなので
もし今買い替えるとしても4Kは選ばないかな。
テレビ離れというのはすごく実感できてて、
画面はついててもほとんどYoutubeかNETFLIXかゲームで使ってる感じ。
子供たちの会話もTVアニメというよりもYoutubeの話題が多いですしね。
そもそも最近テレビつまんないし。
もし4K・8Kを買うとするなら・・ゲーム絡みかな。