「Babylon’s Fall」このタイミングでそれですか!?キャラクター名の由来、会話のシチュエーション、知れば何かを暗示しているというゲームに隠されたメッセージ考察話
Babylon’s Fall
ゲームとして見れば、スクエアエニックスとプラチナゲームズの共同作のアクションで、特に珍しいものではないのだけど、このタイミングでこれを出してくるか?という印象を受けた
ゲーム業界には世界の裏側で起きてる事を隠して伝える、まさに法華経の方便のような印象を感じるのは・・今に始まった事ではない
カプコンのモンハンは一時、確実にゲームの中で様々な世界情勢を預言していた
アトラスの女神転生もこれからの日本人の心構えについて
さて「Babylon’s Fall」の意味はバビロンの崩壊・バビロン没落となる
バベルの塔を舞台にした物語が今このタイミングでリリースされ、そのタイトルが崩壊や没落ときいて、この絵を頭に浮かべられる人はこれから話す内容を深く理解できると思います
現代の欧州連合(EU)の本部は、バベルの塔を模して造られています。そして欧州連合といえば、古代ローマから色濃く続く王族・貴族・財閥運営でおなじみの共同体。現代のバビロニア帝国のようなもので、それが奴隷の氾濫によって崩壊・没落するという暗示でしょうかね?
この「Babylon’s Fall」のベースはバビロニア虜囚、バベルの塔か、空中庭園(シーズンごとにシナリオが増えるらしい?)
実は登場人物の名前の由来と作中のキャラクターのセリフというのは、古代ギリシャ神話やマヤ神話など、あらゆる文献をベースに構成されているというとても意味深な部分になっているという
知れば100倍作品のキャラクターの発言や役割、行動のひとつひとつにのめり込める深堀考察ポイントをまとめていきます
注1※体験版の時点で私が調べた範囲なので、これから製品版を購入してからも随時キャラクターの考察は更新していこうと思います
注2※独自の考察で人命と関連する神話を結び付けているだけなので公式発表等とは無関係です
注2※ゲームにも哲学的な考え方にも興味がない人にはおすすめしません
イシュム
イシュタム (Ixtab、IPA: [iʃˈtaɓ]) は、マヤ神話において、自殺を司る女神。死者を楽園に導く役割。楽園に行くことができるのは、聖職者、生贄、戦死者、お産で死んだ女性、そして首を吊って死んだ者
オープニングのプロローグで、主人公を初め奴隷のように船で運ばれてきた者達は、問答無用に背中に機棺を取りつけられ生死を彷徨い、生き残った者だけが哨士(センチネル)として門の向こう側へと導かれる
その時に教育係としてイシュムが導くという役割を演出してるのはこの部分にあたるだろう
ひとつ気になるのは、こいつさらっと嘘をついた上に脅してきたんだよね(意味深)こいつ裏切者な匂いがプンプンするぜ・・
そもそもが自殺を司る女神=奴隷に機棺を取り付けさせ間引く役割
死者を楽園に導く役割=巨塔(ジグラッド)攻略への兵士を育成
主君であるソフィアにも隠した行動の目的は一体なんだろうね?(-ω-;)こいつは曲者の匂いがぷんぷんするぜ
ピグマリオン
ギリシア神話に登場するキプロス島の王。現実の女性に失望していたピュグマリオーンは、あるとき自ら理想の女性・ガラテアを彫刻。ガラテアが服を着ていないことを恥ずかしいと思い始め、服を彫り入れる。そのうち彼は自らの彫刻に恋をする
彼は食事を用意したり話しかけたりするようになり、それが人間になることを願った。その彫像から離れないようになり次第に衰弱していく姿を見かねたアプロディーテーがその願いを容れて彫像に生命を与え、ピュグマリオーンはそれを妻に迎えた
現代風に言えば、二次元しか愛せなくなって理想のフィギュアを自作した結果、他はもう何もいらないと衰弱して世捨て人となったオタクの夢を叶える神はいなかった 的な感じ ┐(´∀`)┌ヤレヤレ Σ(゚Д゚)カナエテアゲテー
ゲームの中でもガラテアには好き勝手言わせてフォローさせている所が愛であり、またガラテアが迷惑をかけた事に対し謝罪をするというなんとも人に優しいオタク気質感がある
道具屋の店主であり、常に何かしら通信してくる事から、今後重要な役どころはある・・かな?(;´∀`)
ゼノン
古代ギリシャ神話ではヘラクレスとユーリスのテスピオスの息子のテレウタゴラスの子として生まれたが養子として哲学者パルメニデスの子になった神と人間のハーフの英雄の血筋。僭主ネアルコス(一説によればディオメドン)を打倒しようとしてかえって捕まえられ、刑死させられた
僭主とは、本来の皇統、王統の血筋によらず、実力により君主の座を簒奪し身分を超えて君主となる者。僭帝、僭王とも。僭主による政治を僭主政治
ゲーム内では、ゼノンは天士(ガルー)でありながら姫に仕えた元哨士(センチネル)であり、天界から戻ってきて牢獄に捕まっていた(自ら)という構図で描かれてる
王家血筋を引いてそうな姫とこっそりと話す印象が、ゼノンはおそらく王族血筋を支援する立ち位置だったと見ると、この話が辻褄があってくる。作中でも先帝を暗殺を企てる者から護るために陰謀と知りながら毒杯を仰いだとの事
また、機棺の影響で天士(ガルー)化して姿が変異しても自らの意識を持っていられるのが、あらゆる世界観を柔軟に受け入れられる哲学者であるが故という点もあるが、元々が天界の英雄ヘラクレスの血筋であるという事も関係していそうでもある(体も巨人?)
これはゲームとは関係ない余談だが、このゼノンという哲学者のゼノンのパラドックス理論に興味が湧いた
ゼノンのパラドックス
ゼノンの哲学の世界観とはいくつかの世界が存在しており、空虚(虚空間)は存在しない
万物の本質は温・冷・乾・湿の諸要素からできており、そしてこれらは相互に変化するもの
人間は大地から生まれたものであり、魂は先ほどの4つの要素が混合したもの
その際、それらの要素のどれ一つも優位を占めない状態にある
これを科学も物理も何の情報もない時代に見つけていたのだから凄いと思う
現代風に置き換えれば
①パラレルワールドはあれど無はない
②温・冷・乾・湿の諸要素とは気体・液体・個体の状態の相互変化
③人間は物質であり魂に決まった形はない 肉体という輪郭に精神という魂の重なり
④どれが優位という事はない状態=円・循環・丸い・流れ
現代だと表現がいくらでもある訳で、どれも理に適って理解できる
まぁ、ゼノンは倒しちゃったからこれ以上広げようがないんだけどね(;´∀`)いちおうソフィアという人物像を知る上で重要だった
ソフィア
古代ギリシア語で、智慧・叡智を意味するソピアー(Σοφια)より派生した。現代ギリシア語ではソフィア
これを王族貴族から見つけ出すとなると気が遠くなるほどある(;´∀`)名前は継承してる?
そこで、このゲームにおいて哨士(センチネル)の司令塔であり、巨塔(ジグラッド)攻略作戦の全指揮を執っている立場から
思想的な方向性のソフィアを調べてみる
古代ヘレニズム世界で、智慧を象徴する女神とも考えられたが、グノーシス主義やユダヤ教などではアイオーンの名で、この世の起源に関して重要な役割を持つ。人間の救済における元型象徴
グローシス主義とユダヤ教、おそらくここがこの作中でも最も色濃く出てる部分だと思う
古代ユダヤとバビロニア帝国との戦争において、戦争捕虜となったユダヤ民は奴隷としてバビロンに移り住まされた。その役割は空中庭園を完成させるためとも、バベルの塔を建設させるためとも言えるが
このソフィアに関する表現にはおもしろい点がある
知られざる先在の父(プロパトール)を理解したいという彼女の欲望によって、この世が生み出された
このゲームは奴隷として連れてこられ、いきなり機械を体に取り付けられ、さぁ塔の上を目指せ!という、説明をすっ飛ばして巨塔(ジグラッド)攻略に行かされるので、プレイヤーも(“゚д゚)ポカーン と内容が理解できない
そんな全体の命令の指揮を執るのがソフィアというお嬢であり、このジグラッドはそもそも1000年前に建てられた建造物という設定から始まっているため、誰が?何のために?という部分が濁されている
バベルの塔やバビロニア空中庭園というロストテクノロジーを題材にしたとしたら、ソフィアの先代やその前の祖先の王族がかつて支配した意図や目的、そしてシステムを知りたい!という探求心を満たす構図になっていて、目的以外はどうでもいいという傲慢な真理の探究者のように描かれている
作中でも、奴隷戦闘員の哨士(センチネル)は逃げると殺すという鎖をつけさせて、天士(ガルー)と闘わせるが自分たちでは戦わない
しかし、哨士(センチネル)が暴走した時は、躊躇する事なく実弾の銃をぶっ放して殺そうとする。そもそも、戦闘員には剣・斧・杖などの兵器なのに、銃って・・(;・∀・)
良いとこのお嬢様風なのにこの辺に王族の傲慢さと自分の周りは敵だらけという覚悟を感じるので、このソフィアが先代が造り上げた巨塔の秘密を知りたいという欲望を表現している点も繋がってくる
ソフィアは真理の探究(アイオーン)で動いてるのか?それとも、利己的な知的好奇心を満たす欲望で多くの者を不幸に導いているのか?その真相やいかに( ̄ー ̄)ニヤリ Σ(゚Д゚)
と、考えた時に、映画13Fの真の意味がわかった
この作品がまさに、先在の父(プロパトール)を理解したいという彼女の欲望によってこの世が生み出されたを表現していて、仮想空間がこの世(主観)という表現だったのだ
文字通り、真理=アイオーンだったすれば・・深い(;゚Д゚)
リュクス
ギリシア神話に登場する原初の神で、夜の女神。ニュクスとはギリシア語で夜の意味で、夜の神格化。ニュクスはさらに単独で多数の神々(概念の神格化)を生んだ。ニュクスはゼウスにさえ恐れられ尊ばれている女神である
忌まわしいモロス(Moros、死の定業)、死の運命であるケール(Ker)、またタナトス(Thanatos、死)、ヒュプノス(眠り)とオネイロス(夢)の一族を生み出した。更に、モーモス(momos、非難)とオイジュス(Oizys、苦悩)を生んだ
蒼死病という病に侵され、哨士(センチネル)に憧れる。のちに蒼死病を治すための怪しい教団絡みの部分があるため、このギリシャ神話のニュクスの特徴である、死や死の運命、眠り、夢避難、苦悩などあらゆる概念を生んだという部分に該当する気がする
だまっていても死にむかって刻々と時間が過ぎる焦りから逃れるように、命をかけて上層を目指そうとする意志の強さを沈黙の教団という怪しい組織に利用される等と考えれば・・ただのモブキャラではなくのちのちに大化けしそうな雰囲気はある
ゼウスという全知全能の神も恐れたと言われるニュクス=死を生み出す存在を考えると、最初からデスノートのリュークのような死神チックな雰囲気を持っている少年であり
目的のためなら命も投げ出すという向こうずみな若者特有の危なっかしさを持っているというのがポイントだ。リュクスがニュクスだとしたら、これまた深い展開になりそうですね(・∀・)ニヤニヤ Σ(゚Д゚)
フィロン
初期ユダヤ教黙示思想に認められる終末論は宇宙史の終末論,魂の上昇の終末論,民族史の終末論の三つに下位区分される。アレクサンドリアのユダヤ人思想家フィロンにおいては,中期プラトン主義の影響を受けて宇宙は神の最良の制作物とみなされる.そのため,宇宙の終わりについての終末論は成立しない
善人にも降りかかる自然災害の問題性は意識されているが,神の摂理の付属現象として説明されて終わる。―人間の魂には神的ロゴスと同じ叡智(理性)が宿っている.しかし,身体を通して働く感覚の惑わしの下にある。それを徳の涵養によって克服して,天に向かって上昇し,神を見ることに努めなければならない
ところが,その上昇は神の本質(ウーシア)を知る一歩手前,神の存在の事実(ヒュパルクシス)を知ることで終わる。フィロンはそれを超える途としての脱魂体験を示唆するが,それも究極的には理性の枠内にあり,同じ限界を超えるものではない
生涯にわたる徳の涵養と理性主義という点で,初期ユダヤ教黙示思想の中の魂の上昇の終末論とは明瞭に異なる。フィロンは同時代のユダヤ教を席巻した政治主義的メシア運動を承知していたと思われるが明言は避けている
彼がその代りに説いたのは,徳の涵養を遂げた人間から成る宇宙国家論であった。こういった寓喩的意味をフィロンは説き明かしているが、文字通りの意味そのものも軽んじていないし、軽んじる者たちを批判している
寓喩的解釈とは、元来ギリシヤの知識人たちが、ギリシヤ神話の人間的で不道徳な神々を合理的に説明しようとして用いた手法である。文字通りの意味ではなく、より一般的な意味を導き出すに便利な手段である
・・というフィロンという人物の思想が私にはよくわかってしまいますね(((uдu*)ゥンゥン
現代風にまとめると
①宇宙という万物が流転する循環的な環境において終わりはない
②天変地異によって善人も巻き込まれるけど、動物も植物も何もかも等しくカタチを保てなくなるだけ
③人間にはロゴス(調和・統一ある理性法則)があるが、肉体の支配下にある
④涵養(無理のないようだんだんに養い作ること)で自然と一体化し、神(調和)の一部となる(アゼンション=昇天)
⑤それは神の存在の事実(ヒュパルクシス)を知る=夢・明晰夢体験にすぎず
⑥それを超える脱魂体験=臨死・幽体離脱をしたほうがいいが、それでも理性は肉体に宿っている
⑦生涯にわたる徳の涵養が必要=徳を積む生き方
フィロンは言うなれば仏教的な思想に近い考え方を持っていたと言えますね
ただ同時に、同時代にユダヤ教を席巻した政治主義的メシア運動=救世主降誕伝説終末論もあったよ?ただそれは私ではない・・とは明言してないが、それとは違う考え方だから!という方向性の違いを語ってる感じなので・・
この作中の蒼死病を治療する沈黙教団の教主のやってる事は、病気に苦しむ人を助けるという徳を積む行為をしているのだけど、それは教団に入って教団に利になる活動をしてくれる人に対して行うという考え方なので・・
フィロンではなく、フィロンと同世代に広がったという政治主義的メシア運動を行っていたという話をフィロンという人物として当てはめた感がありますね
あるいは、明らかに誰がみても悪役に見えるけれど、ストーリーが進むにつれて実はそれが、ギリシャ的な傲慢な神の行いに苦しむ罪なき人を救うという意味では善の行動だった・・なんてパターンもあるかも?
これを知るとフィロンという教祖の目的や役割に深みが見えてきますね( ̄ー ̄)ニヤリ
気になる用語
アリストテレスは古代ギリシアの哲学者。知的探求つまり科学的な探求全般を指した当時の哲学を、倫理学、自然科学を始めとした学問として分類し、それらの体系を築いた業績から「万学の祖」とも呼ばれ、作中に出てくる用語はこの考え方の中にあります
デュナミス(可能態)とエネルゲイア(現実態)
既に何かになった現実態(エネルゲイア)に対して、何かになりうる状態、つまり可能態をさす。たとえば、卵の、鶏に対する類
作中では、能力を使う事をデュナミス(可能態)といい使い過ぎるとエネルゲイア(現実態)という状態になる
上記に当てはめると卵の状態では何が生まれるか?という定義がないため無限の可能性を秘めている。しかし、その可能性が卵が割れて鶏になると、現実態として安定してしまうと考えるとわかりやすいだろう
エネルゲイア(現実態)になると、ギデオンコフィン(機棺)に神経を乗っ取られイクシオン体(幽輪体)という化け物になる。哨士(センチネル)は時間と共にギデオンコフィン(機棺)に内側から喰われる
・・まてまて(;・∀・)専門用語すぎて理解が追い付かないからさらに調べよう
イクシオンフェノメノン(幽輪現象)とイクシオン体(幽輪体)
イクシオンとはギリシア神話に登場するラピテス人の王で彼には様々な逸話があるが、ざっくりまとめると、色んな罪を犯したのを赦して不死を与えたゼウスの恩を忘れ、ゼウスの妻にも手を出したために冥界へと落とされ、燃える火の車輪に縛り付けられるも不死身のために死ねない永遠の責め苦を受ける事になったという
めっちゃ反省をしない人の末路です
つまりは、罪な行為を重ねた結果、自業自得に永遠の地獄に落ちました的な化け物になるのだけど、作中では幽鬼となって彷徨い、ふと我に返った時に自害するものもいれば天士(ガルー)になって戻ってくるエネルゲイア(現実態)もいると
そのトリガーが機棺(ギデオンコフィン)と呼ばれる人造物なのが気になる所
ギデオンとは
ヘブライ人の士師である。「破壊者」の意味で、「強力な戦士」または「伐採者」を指す。彼の物語は『士師記』に記録されており、その記述は『旧約聖書』に編纂されている。彼の物語は6章から8章にかけて書かれている。
コフィンとは文字通り棺・棺桶・死者の入れ物、それを機械の棺と呼ぶ当たりが意味深ですね
機械を植え付けらえた時点の奴隷の生還率が3/10※オープニング時から、奴隷の血(正当ユダヤ)に反応してるのかという裏読みはさて置き
それによってえらばれた哨士は問答無用に破壊者、強力な戦士、伐採者の役割を与えられ、そして、その役割を果たせない、あるいは果たした暁には、棺に入る=意識を乗っ取られる
今まで人智を越えた力を使ってきた代償を支払えという悪魔との契約とも言える代償が払われる訳ですね。取り付けられたら逃げられもしないし、生きるために戦うほどに消耗する
ギデオンコフィン(機棺)・・これがバビロン虜囚にあったユダヤの民という縛られた運命に課せられた観点だとするとえぐいですよね・・
その辺は
ユダの捕囚民(第一世代)
ユダヤ人とバビロニア文化(第二世代)
オリエントの強制移住(第三世代)
みたいに興味があればwikiを参照して読んでいくとよりおもしろいですよ。そして、現在のギデオンコフィン(機棺)が・・←だからゲームが預言してるって思った(;・∀・)すげぇ
まとめ:ゲームを学ぼう!
私は意味のあるゲームが大好きで、例え創作の架空の作品であっても、それがどんな事から影響を受けているのか、隠されたヒストリーと、それを世に発表する事で、どんな影響がある事を求めているのか脚本家やゲームシナリオライター目線で読み解くのが好きで
今作で最初に気になったのは、見た目が道化で変な人形と腹話術のようにしているピグマリオンの名前がどこかで聞いた事がある?(;・∀・)と気になった事
それで調べたら、該当する名前の神話が出てきた事で、これはバビロニア?奴隷?連れてこられる?確か前に考察したバビロニア虜囚の話と似てる・・
そしてこの時期にバベルの塔?バビロンズフォール?それって欧州連合の本拠地、偽りの神を引きずり下ろす?的な
それぞれのキャラクターの名前と行動ですよね
ギリシヤ神話は方便(例え)だよ?と伝えてるのが、古代ユダヤ中期の思想家のフィロンという名前を持つ人物を、あえて本人像とは対極的な終末論を煽る救世主のような立ち位置に置く事で
ミスリードを誘うかのような複雑な構成
ギデオンコフィンという機械の棺がただのアクションゲーム的なワイヤーギミックです!というのは、プレイヤーに対するシステムの説明だけど、その名前を選んで、その役割と設定を作ったシナリオ製作者が
そのギミックに意味と深みを与えているという事を・・知らないプレイヤーは損してると思う
自分の死の棺を背負って精一杯生きざるを得ない、故郷にも戻れなくなった強制移住労働者。バビロン虜囚という奴隷の歴史的な背景が設定に描かれて映像化されている
まさに遊ぶ小説といった深みがありつつ、スタイリッシュで爽快なアクションもあるにも・・関わらずなぜか、プレイした人はおおむね好評価なのにゲームスコアという格付けでは、めちゃめちゃ不評で叩かれてます
理由はおわかりですね?
それは現代のバビロンの王族・貴族の崩落という印象を伝えているからです。一人一人の名前のあるキャラクターそれぞれのバックグラウドの元になる人物が
偶像的な宗教を信じないグノーシス主義な真理の探究を行う哲学者であったり、ゼノンのパラドックスといった人間の魂・霊の存在意義など、一人一人の生命に焦点を置いており、それは同時に王族・貴族による鎖をつけた奴隷支配構造へのアンチテーゼになっている
ゲームの批評家なんて金積めばでいくらでも数字を操作する訳で、世間的に認知が広まってほしくない場合、雑誌に掲載されるメタスコアなどを下げてクソゲー認定すれば
実際に遊んでて楽しい!という少数派よりも、後から買うかどうか迷う者たちを遠ざければ傷は浅くて済む訳ですね。大衆に広がると都合が悪いような情報を不自然に隠蔽しようとするからかえって悪目立ちする
まぁ、そんな感じでバビロンズフォールはゲームのテンポもよくアクションとしてもおもしろいけど、上記のように低すぎる低スコアのせいか、売り上げは大爆死させられてるけど
現実に起きてる世界的、政治的、社会システム、構造的に現代に当てはめて考えながらプレイすると、色々人生の学びに繋がるというお話でした( ̄ー ̄)
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