構造は違うけど性能は同等、それでいて『価格が違う理由』を知った時、あなたは有機ELとULEDのどちらを選ぶ?
有機ELとは?
有機ELという言葉はちらほら耳にした事があると思います
これは、英語だと「Organic Light Emitting Diode」となり略称はOLED
発光材料に有機物質を使ったLED(発光ダイオード)という事
電流を流すと発光する現象を「Electroluminescence(EL)」
つまり、ここから日本語名は有機ELと定着したようです(なるほど)
通常モニターなど液晶パネルは背後から照らすバックライトが必要ですが
有機ELパネルという素材自体が発光するためバックライトいらず!
そのためモニター構造もバックライト不用で薄く作る事もできるし
省電力化が可能となるだけじゃなく、折り曲げたりなども可能という点が目玉ですね
あんまり話題に上がらなかったけどiPhone X(テン)のディスプレイは有機ELだそうです
※iPhone X(テン)は構造的に使いにくいとかで不評だったからな・・
ULEDとは?
中国ハイセンス社が開発した独自技術の新型バックライト用LED
従来の液晶モニターと同様の仕組みだが、有機EL(OLED)に匹敵する性能で
とにかく価格が安い!というのが売り
有機ELの問題点:機能は良いが原価が高い
単純に新しい技術でワクワクの未来が待っている有機ELが
なかなか一般に普及しない理由の一番の原因は価格
どうしても発光素材自体の原価が高く大量生産向きではないので
市販のお求めになると・・一般人がおいそれと買える価格でもない(;^ω^)
当時日本でも有機ELという技術が話題に上がった時、壁かけのカレンダーのように
どこでも持ち運んで壁に貼り付けるように設置できると期待度は高かった
しかし、その時代はまだこない・・(一体何年前だっけ)
某3Dテレビと同じ末路をたどるのではクラスで浸透してない
そんな有機ELの新時代の幕開けを期待してた人も途方に暮れた頃
「従来のシステムでも性能が有機ELに匹敵して価格も安くだせばいい!」
として開発されたのがULED
つまり、有機ELに負けずとも劣らない性能で価格が安いというのが最大の違い
ULEDと有機EL(OLED)の価格と薄さの違い
ハイセンス 55V型 4K ULED HDR対応TV:108900円 奥行26.2cm
ソニー 55V型 4K対応 有機EL テレビ ブラビア:286403円 奥行25.5cm
LG 55V型 有機EL 4K HDR対応テレビ:178643円 22.5cm
- ユーザーとしてテレビを見るのに全く問題がない
- 省電力やスペックでも同等の性能
- 独自OSを搭載しネットストリーミングにも対応
- パネルは薄いが土台込だとそんな違わない※LGは頑張ってる
ここまで同じ条件なのに、この価格差が発生してるのは
材料となる有機ELの原価の違いだけ(ソニーが高ぇのは盛ってんじゃね?)
ハイセンスは中国、LGは韓国、この2社が技術と価格競争をしてるからこそ
これだけ安い価格になってるのに日本ときたらブランドにあぐらかいて・・(おま国価格)
有機EL(OLED) と ULEDまとめ
- 従来の液晶画面を照らすバックモニターとしての構造を活かし技術を進歩させたULED
- 従来の構造のバックライトを廃止し、液晶モニター自体が光る有機EL(OLED)
有機ELは折り曲げたりなど可動性があるのでスマホやタブレット向きだと思う
個人的にはテレビを選ぶならULEDでいいと感じる(;^ω^)
そこは「中華製でしょ?」という偏見があったり
こんな時こそ「国産メーカーを買い支えなきゃ!」という人もいる訳だけど
最近では中国家電だから問題が起きるというケースもあまりない(格安物は別)
- 私が使ってるPCモニターはLG製×2のデュアルモニターで3年たっても不具合のひとつもない
- テレビもLGの49型だけどボタンの反応が悪いくらいで見るのには問題なし
- プロが空撮業務で使うドローンも中国DJI製(※家庭用ドローン SPARK等もね)
国産のテレビを買いたい気持ちはあっても価格が無駄に高い(きっぱり)
同じサイズと必要な性能だけに絞れば、浮いたお金で別の家電も買える訳で・・
現に、上記テレビにしてもソニーは・・ないなと割り切れば
約10万円の節約or別の買い物ができる(事実)
さて、新技術の導入、従来の技術の進化という技術競争の背景を知った上で
あなたは有機ELとULEDのどちらを選ぶ?
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