メルマガ配信IPアドレスがスパムリストに入っていないかチェックする

メールマガジンを配信してもいまいち読者の反応が悪いな・・もしかして、これがＩＰアドレスが汚れているというやつか！？と思ったら、mail-tester.comでIPアドレスをチェックしてみよう。実際に調べてわかった驚きの到達率アップの秘密

IPアドレスを十段階スコアで評価する「mail-tester.com」

　
表示されたメールアドレスにチェックしたい環境からメールを送信するだけです
このスコアチェックメールを送信する時、空のメールではなく、普段メルマガで配信するコンテンツでチェックしてみるとテキストの容量やURL等もスコアにどう影響するかテストできます
　
実際に、まず自分の環境（エックスサーバー）で普段使いのアドレスからテスト
・・もう、5年以上使ってるアドレスなので汚れてるかもな・・とか思いながらチェックしてみました
前回配信し、到達率、クリック率も高かった
「賢威7をSIRIUSテンプレート化してみた」の回の文章をメールにはりつけて送信
送信後に元の画面でチェックボタンを押すと、数秒待ったのち、こんな数値がでてきました

10段階評価で6.7/10
Not bad. Some inboxes might still refuse you
悪くもないが、良くもないけど、平均よりは上？　的な評価です
でも、まぁ、5年以上、ずっとステップメールやら購入特典の配信などに使ってたわりには
思ったほどスコアは悪くなってないなというのが正直な感想です

評価マイナス要素をチェック

マイナス評価を受けている「SpamAssassin thinks you can improve」と
「Youre not fully authenticated」について考察してみます

SpamAssassin thinks you can improve「あなたへの改善点」

The famous spam filter SpamAssassin. Score: -0.3.
A score below -5 is considered spam.
有名なスパムフィルターという項目で0.3マイナスと表示されているけれど
その後の文章で、-5以下がスパム扱いとの事で、-0.3は特に大きな問題ではないようです
その-0.3の内訳がこうなってます
-0.289 HTML_FONT_FACE_BAD HTML font face is not a word
-0.001 HTML_MESSAGE HTML included in message.No worry, thats expected if you send HTML emails
フォントフェイス・・書体をチェックしてみると「Calibri」？なんでそんなのになってんだ？
あれですか？windows8.1に変えたせいですか？何言ってるかわからない
で、-0.01というのは、HTMLメールになってるよ！
・・でも、安心してください！吐いてますよ！（ちょっとだけ）レベルらしい
-0.01と、たいした事ありませんよというわりには・・
「Your message is safe and well formatted」の合格項目の中で
Weight of the HTML version of your message: 8KB.
Your message contains 9% of text.
あなたのメールをHTMLにすると8KBですよ！
メール内容の約9％がHTMLですよ！　と意外と釘をさしてきます
でもこれありがたい事に・・テキストメールをHTMLメール化すると
容量が大きくなってスパム化しやすい
というちょっとしたアドバイスとしても受け取れます

Youre not fully authenticated「認証に関する項目」

この認証に関する項目で評価-3がついてます
ここが最大の改善点かもしません

[SPF] あなたのドメイン does not allow your server IPアドレス to use あなたのアドレス
[Sender ID] あなたのドメイン does not allow your server IPアドレス to use あなたのアドレス
Your message is not signed with DKIM

なるほど・・SPFってなんだ？（笑）のレベルだったので詳しく調べてみると
SPF 【 Sender Policy Framework 】　メールの送信元アドレスの偽装を防止する技術　だそうだ
なるほど、メール内容で配信元を記述する・・とかの見た目の記述で信用を装うのではなく
ドメイン・IPレベルで自分の所有ドメインでスパム業者ではないと所有者を明確にするって事ですね
・・うん、それが・・今までできてなかったって事ね・・（汗）
という訳で、今回テストに利用した私の通常メール（Xサーバー）のドメインにSPF設定してみた所！

じゃじゃーん！同じ送信内容でもこれ・・9/10　ここまで露骨に変わるか！？
DKIMは (Domainkeys Identified Mail) 　電子署名方式の送信ドメイン認証
こちらに関しては、エックスサーバーでは対応してないので-1の評価を消すことはできないです
とはいえ、SPFを設定するだけでスコアが9に上がるって事は5年以上送信元として利用してきたけど
もともとのIPアドレスは汚れていない事の証明はできました

本命のメルマガ配信サービス「VPS-NEO」でチェック！

さて、大本命の多くの読者を抱えた通常のメルマガを配信している
独自ドメイン・独自IPアドレスの状態を確認してみました
こちらは、mail-tester.comのトップで表示されたメールアドレスを
読者アドレスとしてメルマガに登録させてテスト配信してチェック

VPS-NEOでは契約時に取得するドメインと独自IPアドレスに対しSPFとDKIMを代行で設定してくれるみたいで、SPFとDKIMという専門用語を知るまで、本当の意味で到達率の高さの裏付けを理解してませんでした（笑）
・・だた、マイナス要素が1つだけ引っかかりました

Youre listed in 1 blacklist「あなたは1ブラックリストに記載されています」

何やら、RATS-ALLという項目だけリストインってなっていたので
リンク先をチェックしてみた所、SPAMRATSというサイトでメール配信元のIPアドレスが・・

RATS-Dyna – On the list. Worst Offender Alert「最悪の犯罪者アラート」

メルマガを配信するためだけに新しく取得した独自IPで普通にメルマガを配信してるだけなのに
最悪のアラートって・・なんでそんな風に判断されているのかの理由を調べてみると・・

クラスCレベルのIPがスパム判定になっている
この空間内のIPの大部分は攻撃や虐待に何らかの形で関与していると疑われている
スパム攻撃・辞書攻撃・内部で何かに使用されている可能性

どれをとってしても、全く身に覚えがない・・
一度海外のスパムリストに載ってしまうとIPスパム判定を解除するには
WHOIS情報等をスパム判定機関へ提出しなければいけないというが・・
そもそもこのメルマガ配信用の独自ドメイン自体が、契約してるとはいえ
所有権はサービス側にあるため、個人ではどうする事もできない
うおーい！とこの旨を包み隠さず、スパムリストにのっている自分のIPアドレスも含めて報告した所
担当者からこんな返答が返ってきました！！

ご心配とご不便をお掛けしており申し訳ございません。
スパムリスト登録についてですが、海外のスパムリスト業者が
リストへIPアドレスを登録する際に、
175.7.xxx.xxx
（175.7.143.0～175.7.143.255）
といったように、大きなくくりでまとめて登録を行うことがあり、その場合、問題のないIP（175.7.xxx.xxx）も
まとめて、巻き添えといった形で登録されてしまうことが稀にあるようです。
リスト業者へ問題がない旨を連絡し、リストから外すよう連絡を行なわせていただきます

との事
なるほど・・自分に問題がないとしても、スパム業者が下桁の番号を
まとめてスパム設定した際のとばっちりでリスト入りする可能性があるのか・・
今回、明らかにとばっちりでスパム入りしてしまったのだろうと思える理由は
24のチェックサイト中、23は問題なしと判断しているからでしょうね
VPS-NEOサポートがこの報告から即座にWHOIS情報をスパム機関に提出して
スパムリスト業者へ連絡してくれるとの事なのでもはや対応の速さは一級品！
現時点で、このスパム入りが影響を受けている可能性があるすればyahooメールです
もしかしたら、なりすましメール拒否設定でSPFやDKIMがついてない所をはじいているかもしれませんが
yahooメールにメルマガが届かない恐ろしい理由