肺の抗ガン剤治療を一度ストップ。胃ガンは切れば終わりと言われて行なった手術の後の後遺症との闘いについて
胃ガンは結局、外科手術で切除する事になった
転移で発生した肺がんと早期発見の新規胃ガンの両方に効くかもしれない・・と期待されていた抗がん剤治療は、肺のほうには一定の効果はあったが、残念ながら胃のほうは潰瘍は治ったものの完治とまではいかず
結局、胃は切除する事になった
できれば切りたくないと思っていただけに、残念な結果だが、胃ガンのほうは切れば終わりと最初から先生は薦めていたため、また別の抗がん剤治療で副作用に苦しむよりはいいのかな?と前向きに受け止めて手術に挑む事に
幽門側普通切除
幽門をふくめ、胃袋を3分の2切除する手術。実際、腫瘍はこんなにでかくないんだけど、幽門の近くに小さくできてたから幽門を取らなければいけなかったのだが・・これによって胃のシステムが大きく変わった
胃には神経を持つ箇所が入り口(噴門)と出口(幽門)の二か所ある。
入り口の神経は食べたものが逆流しないように筋肉を動かして蓋をする弁の役割を持ち、下のほうは、消化が終わったものを少しずつ小腸へと送り出す蛇口の役割を持っている
中央の広く広がった胃体部はストックするタンクでもあり、同時に胃酸という消化液によって分解、栄養吸収する作業場でもある
胃の切除手術の場合、この胃体部のほとんどと下の蛇口の役割を失ってしまい、結果、ほぼダイレクトに口→小腸に食べ物が流れる事から今後の食生活を変えなければいけない点がはっきりした
早期ダンピング現象
胃体部がなくなった事により、食べ物のストック及び胃酸がでなくなり、消化ができなくなったため、とにかく租借して口で細かく砕きつつ、唾液による消化を促進させて飲み込む
時間にして一回の食事は最低でも30分はかけてゆっくりと行う・・のだがこの飲み込んだ固形物が大きかったりすると、小腸がびっくりして吐き戻ししてしまう
これが早期ダンピング症状
最初の頃は母もよく食べ始めにε≡≡ヘ( ´Д`)ノでトイレでゲロッパゲローレしてました
また吐き戻しを無理にストップしても、胃の中で止まるが、胃酸がでないので、消化吸収される事もないため、ただただ、気持ち悪い状態が永遠に続くだけ。実際、吐いてしまったら凄くすっきりするらしい(歯磨きの嗚咽で簡単に出るらしい)
本来であれば、胃の下の蛇口が小腸に送り込む量をコントロールしてたのだけど、その器官を失った事で、入ったものがそのまま小腸に至る訳だけど、小腸がそもそもこんな感じだよね
(;゚Д゚)ちょ!大きくて入らないから受け取り拒否!
対策はとにかく口で細かく砕いて、唾液をたっぷり含ませて、ゆっくり少量ずつ送り込む
これが気を付ける・・じゃなく、当たりまえにしないといけないという事で・・
最初はかなりε≡≡ヘ( ´Д`)ノでトイレでゲロッパゲローレ で苦しむ姿を見ました
後期ダンピング症状
これは、食べ物によりますが、糖質を多く含む者が大量に入ると、すぐに小腸での栄養吸収が始まり、血糖値が急激にあがります。
その血糖値を下げるためにインスリンが作られ、急速に血糖値が下がるため、急激な眠気と痙攣に近い震えのような症状がでます。これが後期ダンピングです
これは糖質制限にチャレンジした時に自分もなってるので、胃切除に限った事ではないです。仕事がら食後の運転などに細心の注意を!
本来は食べたものが胃の中で消化吸収され、その消化された食べ物が徐々に小腸に送られるという流れなので、食べてから1~2時間後に少し眠気が来るくらいが一般的な考え方になります
しかし、その胃という大事な役割を持った中間器官がごっそりなくなったために【食べたもの】によっても反応が変わってきます
例:ケーキ食べる→血糖値下がって震える→飴舐める ←?
普通に考えれば、後から飴食ったらさらに血糖値下がるんちゃうん?って思うんだけど
どうやら理屈的には急激に下がりきった=インスリンできりました
→少し血糖値上げましょう って感じらしく、あくまでもバランス調整らしいです
食事を水分で流し込んではダメ
普段からちょこちょこ水分を取るのは問題ないらしいですが、食事の時に食べ物を水分で流し込むという食べ方は、早期ダンピング、後期ダンピングの両方の観点から見て、ダメな食べ方
最悪な場合、小腸すらスルーして大腸に行って、そのまま・・
ε≡≡ヘ( ´Д`)ノただいまー て便器に帰っていくそうです
単純に考えて、ただ体を通過しただけで栄養すら取れてない状態になります
そのため、胃切除後の食事は水分と一緒にとってはいけない訳ですね
繊維質は消化できないので極力取らない
このせいでなかなか健康に良い、緑黄色野菜の摂取がかなり制限されてしまうため、食事がとても難しくなるんですが、口で租借して唾液を大量に含ませても胃酸という溶かす要素がないため、かなりの繊維質が残ってしまいます
それによってずっとお腹の中に残る違和感が苦しい事もあるらしく繊維質の野菜を避けなければいけない・・と考えた時、じゃ、こんにゃくやしらたきも、ところてんもダメ・・ってなると、煮物もあれ~?(;´Д`)
作る側も結構気を付かう事になります(ガチめんどくせぇ)
食べられるものを無理せず食べるから始める
何を食べたらダメかというのは、医者からレクチャーされます(脂もの、繊維、極端に甘い糖質等)が、何が食べられますか?というのはおのおのの体質によって違うため、色々食べるしかないんですね(;´∀`)
うちの場合は、以下のモノなら吐き出さないで食べられました
初期:バナナオンリー
中期:バナナ・スイカ・甘味類(ただしリンゴ、テメーはだめだ)
現在:卵豆腐(メーカーは限定)、バナナ、煮物や海の物
結果論でいえば、最初の1週間は食べた固形物は全部リバースが続き、野菜ジュースで栄養を取る感じでしたけど、1か月くらいで徐々に食べられるものも増えてきた反面、やっぱりこれは受け付けないというものも明確です
何が食べられるかは人によって違うので、無理せず色々チャレンジしてみてください
本人は吐き出さないように耐えるよりも、吐いて出してしまったほうがすっきりするとわかった上で、嘔吐物を見て固形物が大きいとかちゃんと吸収されてるとか検証しながら、ちょっとずつ成長を楽しんでいるようでしたから、前向きに受け止めるのは大事な事です
食べたものが悪いのか、食べ方が悪いのかわからないが、これについては、健胃会という、胃を切除した人たちの交流から学ぶ生活注意点がとても参考になります
参考記事:胃を切った仲間たちの会
それと、抗ガン剤治療の副作用で味覚が狂っているために、本来食べられるけど味がおかしいと拒絶してしまうケースもあります
まとめ:人間は完成された生き物だと改めて感じた
「胃という内臓には神経がないから切っても痛みがない」・・なんて感じで、医者が外科手術を語りますが、その胃という臓器がなぜ存在し、どういう役割りを担っているのか?を考えた時、それを失うという事が人間にとってどれほどの変化を生み出すかを実感しました
食べたものが溶かされないという事(そこで栄養が吸収されない)
食べたものがストックできる量が少ないという事(総摂取量が少ない)
小腸に送る量とタイミングをコントロールできない事(食べたらダイレクト)
小腸は固形物を受け付けないという事(吐き戻し)
非常にロジカルです、人間って・・本当に生体ロボットだと思えてきます
そして、口から小腸へダイレクトに食べ物がいくのはまるで【ほや】と一緒です
ほやはそもそも最初に通る小腸で固形物を吐きだす構造をしている訳で、早期ダンピングがデフォルト仕様
吸い込んだ海水からミネラルやバクテリアを常在菌に分解させて栄養摂取し、息を吐き出すように肛門からふぁ~と出す
胃の機能がなくなった人間は、固形物が溜まらない→大腸がいらなくなる→ほぼほやと変わらない・・
でも、そういう意味では人間は進化の可能性を持っているかもしれません
例えば、5感のひとつを失えば、他の感覚が鋭くなるのは有名な話
身近な例で言えば祖父が盲目でしたが、日常生活で困る事はなく空間把握能力は凄かったです
今思えば、会うたびに、身長を尺や寸で聞いてきたのは・・その数値を言えば、姿が想像できたって事なのかも!?(;´∀`)うざがらないでちゃんと答えてあげればよかった
それと同様に、胃の器官が担っていた機能をどこか別の臓器が持ち始めたりして?
一番高い可能性は、小腸が早期ダンピング(吐き戻し)をしなくなる
これは単純に・・慣れですね
アレルギー反応と一緒で、抗体がで来てしまえば、過剰反応はしないようなもの
もうひとつは、歯で噛み砕いて唾液をつけて消化を促すという仕組みが進化して
唾液から胃酸のような消化酵素が出始めたりして(笑)
唾液から胃酸臭は勘弁なので、小腸がタフになる方向で祈ろう(笑)
こんばんは。
進化の可能性に期待したいですね。
人間の身体は医学という分野ではほぼ解明されているでしょうけど、
それでもまだわからないことはあるので、希望は持ち続けていきたいですね。
takafumiさん 毎度(≧▽≦)
そうなんですよ、色々直感に素直に従って行動するほどに普段見えてないものが見えてくるんです(笑)
ただのゴミだろう? で終わればそれまで、でも・・状況的におかしくないか?を突き詰めれば見えてくる
実は私たちは【常識】というものに固執し【普通】である事を望み【異常】を遠ざけているけれど
【異常】とは【普通】から見ての【常識】という、逆の目線も忘れていけない
だから何?っていう事を言いたいのではなく そういう事 を受け入れるのが大事 という一歩ですね
時代の流れでユーチューブが情報発信番組みたいになってきましたけど
youtubeやってるからユーチューバーは早とちりです(;´∀`)
名前は昔のgoogle+の世界に一つだけのurlの名残でしょうがないんです(笑)
動画を自分のサーバーに上げて、ブログ内で読み込ませた場合
サイト表示も再生も重くなってしまうんですよ
元々は動画共有サーバーだったので、動画置き場として快適なストリーム再生用途で使ってます