電子タバコのVAPEに搭載している18650のリポバッテリーが口元で爆発したというアメリカの事故を見て思うのは、VAPEの扱い方の危険性を理解しないで使う事が危険。もしくは理解してても不注意で起きてしまった事故。VAPEが悪い、サムスンのバッテリーだから爆発したという訳ではない点について
VAPEに使われたリポバッテリーが爆発!?またサムスン製かよ!
>>アメリカで「LG製バッテリー」を積んだ電子タバコが爆発!
これから2020年の東京オリンピックに向けて、たばこ税が上がって1箱1000円になるかもしれない!?そんな理由から、禁煙に変わるアイテム候補としてVAPEを考えていた人にとって
「VAPEって爆発の危険性があるんだ!?」
って衝撃を与えたかもしれない事件が話題になりました
しかし、私はこのVAPE爆発事故の情報を知って思ったのが3点
- 自分でビルドしたメカニカルMODを使っていた可能性
- IMR・INR以外の18650リポバッテリーを使っていた可能性
- バッテリーに高負荷をかけるサブΩ帯で爆煙仕様にしていた可能性
このどれかに該当していれば、起こるべくして起きた事故
使う人の理解不足か、扱いの不注意か、メンテナンス不足による事故
瞬時にそう思えた理由が参考にした先輩VAPERたちのおかげ
VAPEの危険性について講義動画を見て勉強しよう
VAPEを始めるにあたって色々勉強した際に、リポバッテリーを使うという時点で、危険性を感じました。ラジコンドローンを飛ばすのでリポバッテリーは結構所有してますが、安価で高出力なコスパの良いバッテリーである反面、過充電、過放電などメンテナンスが非常にデリケートなバッテリーです
なので、まず最悪のケースを考える心配性な私は、扱い方と危険性について情報を探して見つかったこちらの動画をじっくり見ました
この動画で語られている放電力とかは、普通にリポバッテリーを扱う製品には応用できる知識なので非常にためになります。またリポバッテリーに対して抵抗値という設定が非常に大事になる訳です。
- 海外の出どころ不明の安いバッテリーを使う・・
- 計算をしっかりやらない・・
- 巻いたコイルの抵抗値を測らない・・
- 安全装置構造が組まれてない・・
どれひとつとっても「爆発の危険性の要素」
アンドリュー氏は店のとおり、教えらえるとおりやった!と文章では訴えているようですが、本人がビルドしたにせよ、ショップでビルドしてもらったにせよ・・どこかの工程が抜けてた可能性もある訳です
だから・・最終的に利用するかどうかは、自分で確認する「完全な自己責任」
自分で組んだものだから安心して使える!
それでミスが起きたら自分の責任だと覚悟して使え!って世界なんですね
・・・・・ってVAPEってそんなに難しいんかよ!!!(゚Д゚;) ←動画を見て嘆いた私
動画の後半はメカニカルMODのビルド(自分でパーツを組み立てる)点について詳しく説明されていますが、基本的にこの動画を見てもちんぷんかんぷんな人は
絶対にメカニカルMODに手を出してはいけません!
メカニカルMODは出力元となるバッテリー(金属の筒に電池を入れるだけ)に対し、自分で用意する手巻コイル(ちゃんと抵抗値を計測)を使い、アトマイザーもショートしないように安全装置を組み込んで組み立て・・いざ吸う・・はいいけれど
吸い続けていくと、バッテリーも弱ってくるため、そのままの抵抗値で使う事も危険。日々、抵抗値や出力の状態の変化を確認しながら今度はメンテナンスも意識していく必要がでてきます
それを怠ると、今回のような事故が起きる可能性が飛躍的に高まるという訳です
サムスン製のバッテリーだから爆発という話ではなく、どこのメーカーでもリスクは同じ
メカニカルMODを使ってる人でメンテナンスを怠る場合に起こりうる問題
初心者向けのテクニカルMODがある
ここまで危険だって理解してるのに、私がVAPEを吸い始めた理由は、テクニカルMODというものがあるからです。テクニカルMODとは、バッテリーから引き出す出力(W)を設定するコイルユニット(抵抗値)にあわせて調整できる仕組みを内蔵したバッテリーユニット(動力)です
メカニカルMODの場合、コイル素材(カンタル・ニッケル・チタン)を選び、抵抗値を計測しながらコイルを巻いて、その周りにリキッドを染みこませるためのコットンを敷き詰め、アトマイザーを取り付け・・とひとつひとつパーツを組み立てしなければいけないのですが
テクニカルMODの場合、コイル素材、抵抗値の決まったコイル、コットンがワンセットになった「コイルユニット」というものをアトマイザーに取り付ける事で、素材にあわせた一定の出力と抵抗値で安定。アトマイザーを接続し直すたびに、コイルの抵抗値が再計測され、電圧を調整してくれます
また、加熱の温度の上限を指定する、温度管理モードを利用する事で、常に安定した出力で水蒸気を創りだすため、味も安定します。そのため、VAPE初心者でも消耗品となるコイルユニットとリキッドの交換だけ!後は好みでアトマイザーやリキッドを変えて楽しむ事が簡単にできる訳です
ただ、テクニカルMODでも絶対に安全とは言えません
扱いには危険が伴う点もあります。アトマイザーを付け替える時に注意しなければいけないのが、素材にあわせた設定変更とコイル推奨のワット数の調整です。
例えば・・
- MODのモードがニッケルなのに、つけたコイルユニットはチタンだった
- MODのモードが温度管理チタンなのに、温度管理非対応のコイルをつけた
- MODのモードで75Wの出力状態に対し、コイルユニットの推奨W数が60Wまでだった
私は常にアトマイザーを付け替える時や、コイルユニットを交換する時は、必ず上記の危険性を意識して、この確認だけは絶対に怠らないように心掛けています。単純に3番目のコイルユニットの推奨W数指定は、使い始めの頃に多くの人が知らずに経験したと思いますがコイルが焦げて味が変わります
焦げで喉にイガる場合、それは有害物質が含まれる状態になっているため、例え付けたばかりの新品であってもそれは使わずに即時交換が必要です。他にもドライヒット(リキッドを染みこませる前に加熱して、コットンを焦がしてしまう)とか、VAPEを使っていく上で、ちょっとした不注意でミスする事もありますが・・
使う人の意識で事故は防げます
VAPEの爆発事故に思う事まとめ
今回の事件の原因の真相はわかりませんが、「VAPEが爆発した」「サムスンのリポバッテリーが爆発した」という言葉を聞いて、「それ自体が悪い」と早合点してしまってはいけないという事
リポバッテリーは安価で高出力でコスパも良い動力源ですが、使用前、使用後の過充電、過放電というメンテナンスも大事な上に、VAPE使用者が、爆煙を創りだすためにサブΩで負荷をかけてリポバッテリーの寿命を縮める使い方をしているというのも問題。その状態だとサムスン以外でも爆発は起きてもおかしくはないです
また、テクニカルMODを使っていれば、バッテリー残量が常に確認できるため、ウィークバッテリー表示で充電するタイミングが簡単にわかるのですが、メカニカルの場合、現在のバッテリー残量などの過放電に関する表示がないため、取り外して計測しない限りバッテリーを充電するタイミングがわからないという怖さ
いくら過充電防止機能のついた18650リポバッテリー専用の充電器を使っていたとしても
過放電ですでに死んでいる状態のバッテリーに充電すれば・・・BOMB!
- そのバッテリーを1年間使用していた(という事は物の質の問題ではない)
- 充電器から外して使用した矢先に爆発(という事は過充電防止機能は正常だった)
メンテナンス不足で起きるべくして起きた事故
確かにたばこと違って、煙の量を調整できるから「VAPEトリック」をやってみたい!そのためにカリカリに爆煙チューンをしてこんな動画のようにやってみたいという気持ちはわかるけどね・・(;^ω^)
でも、現実は・・失敗してる人のほうがほとんど(笑)
そら、第3者から見れば、おもしろいからネタにしたいわなw
バッテリーに高負荷かける爆煙チューンでチェーンスモークしてたらそら爆発もするわな(;´・ω・)って話
動画の中で爆煙の人やドライヒットで火花を出してるほとんどがメカニカルMODを使ってて、むせたり、ほほえましい失敗してる人はテクニカルMODを使ってる人が多いですね
VAPEは絶対安全とはいいませんが、使い方を間違えなければ良いだけの話ですヾ(*´∀`*)ノ
私はこれだけのメリットを感じてます
- 普通にあっさり禁煙に成功
- 周りからもたばこは健康に悪い!臭いが服や髪につく!って煙たがられる事もなくなった
- リキッドの色んな味が気軽に楽しめる
- たばこにかかるランニングコストに比べてリキッドが圧倒的に安い(笑)
何事にも危険はつきもの、そのリスクを理解して対策を取りながら使う事が大事です(≧▽≦)
VAPE初心者はまずアトマイザーとMODがワンセットになったスターターキットがおすすめ
ちなみにこちらは18650リポバッテリーは別売りです。セット品はサムスン製が結構多いという事で、気になる人はSONY製を選ぶといいです。私も当時は非常に慎重に探した結果、「Flashlight ユタカ (KEEPPOWER・Efest正規代理店)」が販売している物は大丈夫!という情報を見て購入して現在も使用中
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